先週の阪神は3勝3敗。いきなり広島に3連敗して、ああもうダメか、と思わせておいて中日には3連勝なんだからわからないものです。
っても、とくに昨日の試合なんか完全に中日の貧打と福田のボーンヘッドに助けられた感ありありだったけど、しかし福田って本当にもったいない選手だわ。実際初戦で2発打ったりね、打つ時は本当に打つのに好調が長続きしないし、昨日みたいなボーンヘッドをするし。
さて、エントリタイトルはもちろん「無責任一代男」の替歌ですが(って誰がわかるのかって話だけど)、んでもちろん、髙橋遥人のことを指しておるわけで。
いやマジで、髙橋遥人こそがラストピースだと思っていたんだけど、先週の巨人戦では「相手を完全に制圧する」ピッチングを見せて、それで一昨日です。
たしかに巨人戦のピッチングはすごかった。いやすごすぎた。何もここまですごい必要はないのに、と思えるほどすごかった。
何だか「場外に打とうがフェンスギリギリだろうがホームランはホームランで入る得点は変わらない」のに似た話で、プロなんだから「魅せる」ってのは必要だけど、何というか、魅せすぎた、というか。
何より、あまりにもすごすぎて、はっきり言えば三振を獲りすぎて球数もかさんでしまった。
何もあんなに制圧するピッチングは必要ないじゃん。優勝を争う巨人相手なら<制圧>して息の根を止めることも大事だけど、中日にそこまでする必要はない。
と、髙橋遥人が、そして梅野が考えてたかは知らないですよ。しかし、中日打線が早いカウントから打ってくるとわかるや否や、空振らせる球ではなく「打ち損ねる」球を多投したのです。
とくに絶妙に変化するツーシームと、変化自体は小さいチェンジアップを実に上手く使い凡打の山を築いた。
もちろん追い込んだら余計なことはせずに、キレッキレのストレートと「サイドから投げてるの?」と思えるような、まるでジェフ・ウイリアムスを彷彿とさせるようなスライダーで三振を獲る。
「100球以内で完封する」ことをメジャーリーグの往年の大投手であるグレッグ・マダックスに例えて「マダックス」なんて言いますが、髙橋遥人は見事にこの試合でマダックスを達成したわけで。
まさに「♪ 楽しィて完封するスタイルッ!」なわけで(←語呂がイマイチなんでエントリタイトルは変えたけど)、しかし、それこそ秋山拓巳のようなコマンドピッチャーならともかく、どちらかと言えば球威で抑えるタイプの髙橋遥人が<易々と>マダックスをやってのけたことに、あらためてこの投手のポテンシャルを感じました。
「いい時はもともとこれくらいやれる」とか言われてるけど、いやいや、去年まではここまでレベル高くなかったよ。マジで今年は一気に2つか3つくらいレベルが上がった。
でもなあ、ガラスなんだよなぁ。もうホント、そこだけ。って、そこを変えるのが一番難しいんだけどね。