クラウドコンピューティング、なんて言葉が出てきたのは2000年代の終わりくらいだったと思いますが、それから干支が一周し終わって、どれほどクラウドサービスが発展したのかというと<ほとんど>という以外ないんですよ。
アタシも数限りなく、様々なクラウドサービスを使ってきた。
それこそDropboxから始まって、Yahooボックスとか、あと厳密にはクラウドサービスとは違うけどPogoplugなんてのも使ってデータが全部消えてエラい目にあったこともあったっけ。
で、現今使っているのは、相変わらずのDropboxとBox、それとOffice365(今はMicrosoft365か)に付いてきたOneDriveだけです。
あとはどれも、極端に利便性が悪かったり、同期が異様に遅かったり、とにかく「まともに使えない」ものしかなかったわけで。
一時期はクラウドサービスなんか辞めてしまって、全部NASでやろうとさえ思ったんだけど、NASってのもね、たしかに大きなデータをやりとりする分にはいいんだけど、細かいデータを大量に、となると、安定もしないし速度も遅い、とイマイチなんです。
結局10ン年クラウドサービスを使ってみてわかったのは「Dropboxが利便性、安定性、速度すべてにおいてダントツでナンバーワン」ってことです。
ただし無料で使えるサイズが小さい。コツコツ増やしてはいったんだけど、それでも7GBちょい。これでは使用用途がどうしても限られる。
いやね、Dropboxくらいの安定度があれば有料にしてもいいんだけど、とにかく「ちょうどいい」料金プランがないんですよ。
個人的には500GBくらいで月500円くらいのがあればちょうどいいんだけど、いきなり2TBで価格も月1,200円だからね。正直2TBもいらないんだよなぁ。
Boxはね、いろいろDropboxに劣るとは言えまだ安定してる方で、無料で10GB、しかもアタシはキャンペーンの時に登録したから50GBある。そういう意味ではかなりいいんだけど、致命的な欠点として1ファイルあたり250MBまでしかダメなこと、あと1フォルダあたりのファイル数にも制限があったりして、そういう意味でこれまた利用範囲が限られてしまう。
GoogleDriveはね、15GBってのが中途半端だし、これはGmailとGooglePhotoとの共有の容量なんで実はたいしたことがない。だからGmail、Google Photo、あとGmailから添付ファイルを送る時にしか使ってない。つまり純粋なクラウドサービスとしては使ってないんです。
最後のMicrosoft365はサイズは1TBあるし、Dropboxほどじゃないけどまあまあ安定感がある。しかもこれはOfficeのオマケみたいなものなんで悪くはないんだけど、まァ、これだったらスタンドアロンのExcelを買った方がいいわな。年間1マンちょい払い続けるならDropboxPlusをソースネクストで買うのと変わらないしさ。
そんなわけで、どれもこれも、本当に決め手がない。つまりこのエントリ、何の結論もありません。
結局ファイルサイズによって分散するってのが一番なんだよね。馬鹿デカいのはNASで、中くらいのはOneDriveとかBoxで、んで安定が求められてテキストファイルくらいの小さいのはDropboxで、みたいに。
本当は一元化したいんだけど、あと何年すれば本当の意味で「お求めやすい価格」になるのか。
なりそうもないわなぁ。干支が一周してもならなかったんだもん。どころかGooglePhotosも改悪されたし。このまま分散を続けるしかないのかねぇ。