何故<そこ>にビッグデータを活用しないのか
FirstUPDATE2021.8.11
@Scribble #Scribble2021 #Windows #UI/UX 単ページ イルカ コルタナ コンテキストメニュー 右クリックメニュー ビッグデータ マイクロソフト 天気予報

えと、かれこれふた月ほど前でしたか、OSにおけるUIデザインについて書いたのですが、今回はもうちょっと根本的な話をします。

んで、まずは前回「致命的にセンスがない」とコキ下ろしたマイクロソフトのWindows11の話からです。
マイクロソフトの中の人の話を読む限り、ビジネスユーザーよりも個人ユーザーに目を向けた、ととれる発言をしているんだけど、あれが本当に個人ユーザーに目を向けたものだと考えているなら正気を疑う。
大昔のイルカから始まり、Windows10のコルタナまで、ずっと一貫していることなのですが、とにかくマイクロソフトは「便利」と「おせっかい、邪魔」の区別がついてなさすぎる。
それこそ前回ことあげにしたタスクバーの天気予報だって同じなんだけど、何だか「やったアピール」にしか見えないんです。

一部の人は馬鹿にするかもしれないけど、アタシは仕事である限り、やったアピールは大切だと思っています。んなもん、ひっそりと、わかる人だけがわかる、なんて仕事をしてたらいつまで経っても儲からない。それはわかるんです。
ただね、マイクロソフトのはやったアピールはやったアピールでも「とってつけた感」がすごい。
天気予報とか、Windows11のWindowsボタン(スタートボタン)をセンターに持ってくるとか、手っ取り早く「変わりました」ってのをアピールしているようにしか思えない。

というかずっと言われていることだけど、Windowsは好きだけどここだけは改良してくれ、と思うところが今回もやはりおざなりで、設定とコントロールパネルを頑なに統合しないとかいったい何年放置してるんだって話で。
アタシがとくに思うのが「右クリックメニューの煩雑化」です。
表示項目が多すぎて縦にズラッと並びすぎで、解像度の低いモニタなら全部表示されないし、ただの一回も使わないメニューも多すぎる。

レジストリを弄ればいくつかは消すことが出来るのですが、それでも消せないのもあるし、そもそも「レジストリを弄ることが前提」ってのが狂ってる。

しかしマイクロソフトはどうやって「個人ユーザーの意見を汲み取った」のか。そこがわからない。
こんなのアンケートのようなアナログなやり方をしているとしか思えない。でもネット上のアンケートなんて結局一部の声がデカい人しかいないんだから意味がない。
マイクロソフトって世界有数のIT企業じゃないんですか?だったら何でビッグデータを活用しないの?と。

アタシは何でもかんでもビッグデータで、というのは嫌いです。しかしことマイクロソフト、ことWindowsのUIにかんしてだけはビッグデータを活用すべきだと思う。
たとえばコルタナなんか「Windowsをクリーンインストールした<直後>にどれだけオフにする人が多いか」を把握出来ていれば、あんなにゴリ押しすることもなかったと思う。
というかさ、Vistaの頃からやたらにデスクトップに天気予報を表示させたがってたけど、サードパーティ製の天気予報ソフトをインストールしてでもデスクトップに天気を表示する人が多い、とかデータがあったんですかね。少なくともアタシはひとりも見たことがないけど。

右クリックメニューなんかも同じでね、ああ、このメニューはまったく使われてないな、とか、一部の人は多用するけど大多数は使ってないな、とか、そういうのは収集してもいいと思うんですよ。
ほとんどの人が使ってないものは削除して、一部の人が使ってるものは設定でオンオフ出来るようにする。それがマイクロソフトに似つかわしい<やり方>でしょ。

マイクロソフトがAppleみたいなやり方をし出しちゃあ、オシマイですよ。マイクロソフトにはマイクロソフトのやり方もファンもあるんだから、そこは失わないようにしないとね。







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