嗚呼憧れェの、ハードウェアスクロールー!
FirstUPDATE2020.10.7
@Scribble #Scribble2020 @8bitマイコン 単ページ ハードウェアスクロール @FM-7 @FP-1100 グラフィックプレーン

もちろん「憧れのハワイ航路」の節で歌ってもらいたいのですが、今の人にハードウェアスクロールなんて言ってもピンとこないだけならまだしも「物理的に移動することか?」と思われそうで。

「もし、このマイコンに、ハードウェアスクロールさえあれば、アーケードゲームと
変わらない(は言い過ぎ)レベルのゲームが作れるのに」と当時のマイコン少年はみな夢見たはずです。
それくらいハードウェアスクロールは、逆説的ではありますが、マイコンに搭載される可能性はほぼゼロと感じていたわけで。

しかしですな。検索していろいろ見てみると、実に古い書き込み(1990年代後半)に「実は各種マイコンにもハードウェアスクロールが搭載されたものがあった」と書いてあって。
具体的には富士通のFM-7だとかカシオのFP-1100あたりには(おそらく縦方向のみでしょうが)ハードウェアスクロールが搭載されていた、というのです。

理屈を聞けば納得モノで、たとえばFM-7には文字プレーンが存在せず、テキストもすべてグラフィックプレーンに書き込んでいた。当時のマイコンは「プログラミングのためのもの」という要素が大きかったので、グラフィックプレーンにテキスト表示をしてたら遅くてかなわない。とくに長大なプログラムは当然スクロールが発生しますが、とてもじゃないけどまともに表示出来ない、といった理由でハードウェアスクロールが搭載されていたらしい。
ただしハードウェアスクロールをゲームに使用したという例は知らない。I/O誌に「NOBO」というスムーズスクロールを実現したゼビウスモドキのゲームが掲載されたことはありますが、何しろ実機で遊んだことがないので、ハードウェアスクロールを利用しているかは知りません。

しかし当時のマイコン事情は奥が深いわ。当時の開発者の話を聴いてみたくなったよ。







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