え?つーことはつまり、今まで一切自炊とやらをしてなかったのかよ、と思われそうですが、そうではなくて。
2011年、というと東日本大震災があった年ですが、その頃アタシは横浜に在住していました。
もちろん、揺れは東北地方とは比べものにならない。だけれども「グワングワン!」くらいになったのは事実で、テレビは倒れるし、トースターは床にガチャン!と落ちて扉が取れてしまった。
その時炊飯器も落ちたんだけど、外傷はほとんどないのに動かなくなってしまったんです。
ちょうど、震災の寸前くらいから、アタシは「土鍋焚きご飯」に興味を惹かれていた。炊飯器が壊れた、これ幸いとばかりに炊飯器の買い替えはせずにAmazonで炊飯用の土鍋を購入したんです。
3,000円くらいだったし、もし失敗だなと思ったらその時また炊飯器を買えばいい、という軽い気持ちだった。
ところがこの土鍋で炊いたご飯がメチャクチャ美味い。米のランクを2から3段階引き上げたレベルになるのには心底驚きました。
手間でいっても、炊く前に米を30分ほど浸水させておけば後は中火で10分ちょいほっておくだけ。正直手間というほどではない。
ああ、もうこれだ。いやこれしか嫌だと思ってね、最近まで愛用してたんだけど、ついにこの土鍋が割れたんです。
じゃあ次も当然土鍋、となりそうなものだけど、土鍋の最大の欠点は「タイマー炊飯が出来ない」のですよ。これはひとり暮らしでは不便きわまりない。
てことで、結構迷ったんだけど、最終的に炊飯器を購入したと。
久しぶりに炊飯器を使ってみてね、タイマー炊飯は便利この上ない。もちろん味は土鍋よりもだいぶ劣るけど、ま、許容範囲です。
しかし土鍋の味も捨てがたい。やっぱ、二台体制が、つまり普段は炊飯器で、本当に美味い飯を食いたい時は土鍋でって感じがベストなんだろうな。