愛称はファンのためのもの
FirstUPDATE2020.9.21
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エノケンこと榎本健一の愛称は「エノケン」です。って別に禅問答をやりたいわけじゃあ、ないんだけどさ。

このエノケンという愛称はファンから贈られたもので、だからファンがいくら「エノケン!」と呼んでも(呼び捨てであっても)にこやかに答えていたそうだけど、身内っつーかスタッフが「エノケンさん」「エノケン先生」などと言おうものなら烈火の如く怒ったらしい。
だからといってエノケンが特別に言葉遣いにうるさかったわけではなく、エノケンとさえ呼ばなければ、エノさんでもケンさんでもとくに怒ることはなかったと言います。
ここだけ切り取ると「エノケンはエノケンという愛称を好んでなかった」と取られそうですが、そんなことはあり得ない。自身の劇団には「エノケン一座」と、主演映画には「エノケンの」という冠をつけたがったんだから。

たぶんね、芸能人全般に言えることだと思うけど、ファンから何と呼ばれたいかとか気にしてないと思うのですよ。
そういや一時期キムタクがキムタクと呼ばれるのを嫌がってるなんて話がありましたが、それはエノケン同様スタッフからだけの話だったと思うし、ビートたけしでさえ「何て呼ばれてもいいけど、<たけ坊>ってのだけは止めてくんないかなぁ」と言ってたくらいです。
ま、ビートたけしは「たけし」であり、特別な愛称はないけど、エノケンにしろキムタクにしろ、身内から愛称で呼ばれるのを好まなかったのは「愛称はファンのためのもの」という感覚があったからではないかと。つまりそれだけファンを大切にしている証なんじゃないかと思うんです。

爆笑問題田中のウーチャカなんかはケースが違うけど、本当にファンなら呼び捨てでも自分で考えたような勝手な愛称でも、好きに呼んでいいと思う。仮にアタシが「たけし」だの「松本」「浜田」と駄文に書いても、絶対に敬愛の念は滲み出るはずだから。特別に敬称を付ける必要はない、とね。







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