オタクがいなくなった
FirstUPDATE2020.9.4
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えと、かつて梅田の東映会館に「ペロ」ってなアニメーション専門ショップがありました。

ドラマ版「アオイホノオ」でも言及されていた(つかペロ(ドラマでは変名)に行くシーンがあった)ので、ご存知の方もそれなりにおられるんじゃないでしょうか。
ま、アタシは一度か二度しか行ったことがなかったけどさ。
ここはアニメ専門ショップとしてはきわめて初期の例で、当時はほとんど手に入らなかったセル画なんかを購入することも出来ましたし、店頭ではアニメ(東映系列なのでもちろん東映動画作品)をずっと流していたんです。

ドラマ版「アオイホノオ」で安田顕扮する庵野秀明が店頭のアニメを食い入るように見るシーンがあったのですが、もう、あれこそ真のオタクの姿だと思う。もちろん当時はビデオデッキが普及してなかったからこそなんだけど、あそこまで「骨の髄までしゃぶり尽くしてやろう」みたいなね、真のオタクが現今どれほどいるのか、かなり疑問なんです。

勘違いされては困るけど、アニメ好き=オタクじゃないし、見た本数も関係ない。陰キャでもチー牛でもいいけど、それもオタクとイコールではない。つかそれは性格の問題であって、オタクらしさとは関係ないですから。
アタシはオタクにたいしての蔑視はない。ウザいことはあるけど<真の>っていう言葉がつくほどのオタクならば、それはそれで尊敬出来ます。
つまりね、アタシがつい尊敬の眼差しを向けてしまうようなガチオタがね、インターネットの普及とともに減ってる気がするんですよ。

オタクはね、自分の考えの肯定否定を繰り返すものだと思うんですよ。
この作品の<真髄がどこにあるのか>を目を皿にして見極めようと思考を巡らせることこそオタクの必須条件です。
でも今は減ったよね。初見の印象だけで真髄をわかった気になってるのが多いっつーか。そうじゃないと思うんですがねぇ。







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