先日アタシの知人もエコバッグをぶら下げて歩いていると警官に呼び止められて、ひったくりが多いからと注意を促されたようだけど、実際7月から始まったレジ袋有料化の影響で、ひったくりと万引きが多発しているらしい。
正直、まァそうなるだろうな、としか思えないっつーか、さすがにちょっと性善説が行き過ぎた法案だと思ってしまいます。
本当に犯罪を犯す人間の数は減らせるかもしれないけど、犯罪を犯そうとして、でも結果的にはやらなかった、つまりそういう心理をね、抑えつけるのは不可能なんですよ。つかちゃんと<思い留まれる>人間はそれはそれでちゃんとした人と言えるわけでね。
でもさ、この法案は<思い留まれる>タイミングを著しく下げているような気がするんですよ。
もちろん個人的にも不便きわまる法案だけどね、それは「いずれ慣れる」ってことにして無理矢理抑えつけても、治安の悪化を招く法案はさすがにどうなのよ?と。
そもそもこの法案ってね、如何にも日本人に合ってないと思うんですよ。
ただでさえ日本人は人目を気にする、同調圧力に弱いって言われているわけです。ただしその手の我慢はするんだけど、ラインを越えた瞬間に開き直るのも日本人で、それは戦後すぐの闇市に思いを馳せれば簡単に理解出来る。
とにかく、善良な市民が「こんなの、法律なんて守ってる方がどうかしてる」なんてことを思ってしまう法律が良いわけがない。
そうじゃなくてね、有料化なんかしなくてもレジでいちいち「レジ袋はご入用ですか?」って聞くだけにすれば良かったんです。これだけで意識が高い人は「いらない」というに決まってるし、本当に欲しい人はもらえる。ホント、それだけで良かったんですよ。
つか国が国民に何かを強制しようとして最終的に上手く試しがない。そんなの歴史を学んだらすぐにわかる話なのにさ。