京都慕情には負ける
FirstUPDATE2020.8.6
@Scribble #Scribble2020 #京都 #音楽 単ページ 京都慕情 渚ゆう子 M歌謡 マッチング ベンチャーズ

まァ何のことか、ひと月ほど京都に滞在することになりましてね、といっても朝から夕方まで仕事なので観光とかは一切してないんだけどさ。

ま、それでも仕事とはいえ移動はするわけで、拝観するわけではないんだけど、世界遺産になるようなところも外観だけはチラリと見てきた。もちろんそこを行き交う人々も。
ただどうも、アタシの知ってる京都と今の京都は違う。京都といえばまず目につくのは外国人観光客でしたが、当たり前だけど、今はほぼいない。だからどうも京都であって京都でないような感じなのです。
そうはいっても京都の街並みに合う楽曲が変わるわけではなく、京都を移動してるとどうしても「京都慕情」が頭の中で鳴り響くんですよ。

京都がテーマっつーか、いわゆるご当地ソングはいろいろある。古くは「祇園小唄」とか「♪ きょおとォ大原三ッ千ッ院ッ」の出だしでお馴染みの「女ひとり」、変化球で言えば勝手に観光協会の「おはよう舞妓さん」とかね。
しかし、どれだけ京都らしいか、どれだけ京都の街並みとマッチング度が高いかで言えば「京都慕情」か図抜けている。しかも同じ渚ゆう子の「京都の恋」よりも圧倒的に完成度が高いんです。

しかしこれ、編曲の力が大きいとはいえ、作曲はガイコクシンなんですよね。ま、はっきり言えばベンチャーズってことになるんですが、「京都慕情」の場合、情緒的なメロディ、当時の流行りを取り入れつつ和物になってるアレンジ、奥村チヨから始まったM歌謡(<M>とはSMのMね)のエッセンスが入った歌詞、どれも足を引っ張っていない。全部のレベルが高い。
しかも実際に京都に行ってものすごく京都らしい、と思えるふうになってるのはすごすぎます。

しかしアレだな。今までノーマークだったけど、ちょっとベンチャーズを研究するのも面白いと思ってみたり。何というか、違う意味で得体が知れないわ。







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