今のスマホの前身はPDAってことで話を進めますが、アタシのセカンドPDAは2002年に購入したJornada568ってな機種でした。みたいな話は何度も書いてきたんだけどさ。
この当時のPDAはとにかく文字入力が困難を極めた。とくに本体だけではにっちもさっちもいかないって感じで、Jornada568には外付けのポケットキーボードなる周辺機器が用意されていました。
たしかにこのポケットキーボードは良く出来ていたし、黎明期のyabuniramiJAPAN(現注・現在のYabunira)はコイツのおかげで執筆出来たと言っても過言ではない。
しかし所詮は<外付け>であり、いや外付けではなくてもハードウェアキーボードがなければ、最低でもガラケーのようにテンキーがなければ文字なんかまともに打てなかったんです。(PalmのGraffitiも日本語を扱うには優れているとは言い難い)
それを変えたのはiPhoneです。
今ではiPhoneだけでなくAndroidでも当たり前のように使われているフリック入力ですが、それまでのPDAと違ってiPhone以降のスマホのタッチパネル方式が感圧式から静電式になったってのもあったとはいえ、あの入力方法は本当に画期的だったと思う。
iPhoneのフリック入力を開発したのは当時iPhoneの日本国内での販売を独占していたソフトバンクの人らしいけど、これは世紀の発明と言っていい。
もっとも、検索してもらえればわかるのですが、最初にフリック入力が考案されたのはiPhone発売の10年前で、AppleのNewton用として「Hanabi」というフリーウェアがあったらしい。その開発者のサイトを見ると特許は取っていたらしいけど、更新しなかったそうで。もったいないなぁ。
それでもアタシはソフトバンクの開発陣に拍手を贈りたい。「のちにデファクトスタンダードになった」なんて至難の業なんだから。