あのネタ曲扱いの影響を考える
FirstUPDATE2020.7.24
@Scribble #Scribble2020 #音楽 #2000年代 単ページ 三木道三 LifetimeRespect レゲエ てらいない GReeeeN

前にも書いたように「三木道三スーパーベスト」をはじめとしてネットのオモチャになってる「LifetimeRespect」ですが、これね、考えてみれば存外に影響力があったと思うんですよ。

アタシがレゲエを「齧って」いたのは1998年頃までなので、「LifetimeRespect」が売れた2001年のレゲエ界隈はほとんど知らない、と言っていい。
しかしその直前、日本のレゲエ界でメシを食えてるのは浪花男とランキンタクシーだけだと言われていたし、実際「それなり世間に知られていた」と思ってる浪花男の「パチンコマン」やMoominの「MOONLIGHT DANCEHALL」が現今どれほど知名度があるかというと、皆無に近いと思うんです。

その後、もっともメジャー寄りの存在としてPUSHIMかいた。たしかにオリコンにも顔を出していたけど、オリコン週間1位、年間9位の「LifetimeRespect」とは比べものになりません。
日本で、というか日本人がレゲエに抵抗がなくなった立役者は間違いなく三木道三だったとつくづく思う。三木道三なくしてMINMIや湘南乃風があれほど売れたかどうか。

もうひとつの影響として「何のてらいもなく女性への愛を語る歌詞」は三木道三によってメジャーになったと言ってもいい。
もちろんそれまで皆無だったわけじゃないし、ある意味一番馬鹿にしやすい歌詞であるには変わりないとはいえ、GReeeeNとかbacknumberなんかが出てこれたっつーか、歌詞作りにおいて「これでいい」「世間に十分受け入れられる」と思えたのは「LifetimeRespect」があったからこそじゃないかと。

ま、三木道三本人にはその功績が還元されるどころか、ご承知の通りネットで馬鹿にされまくってますが、立派に先駆者、とまでは言わないけど露払いの役割は果たした、くらいの評価があってしるべきなのではないかと、ね。







Copyright © 2003 yabunira. All rights reserved.