しばく、の考察
FirstUPDATE2020.6.27
@Scribble #Scribble2020 #ことば #関西論 単ページ しばく 殴る ガッチャマン ギャラクター

これ、過去Tweetを読み返した時に結構面白かったので、初の「Tweetからのリライト」をやってみたいと思います。

たしかに関西弁で「しばく」という言葉はあるのですが、これね、冷静に考えると意味がわからないんですよ。
どのような行為を「しばく」というのか、殴りつけるってことなのか、面罵することなのか、どうもそこがわからない。ただ「しばき倒す」って言葉があることを考えると実暴力であろうが言葉での暴力であろうがリンチ紛いのことでないのは確実です。
ただ、用法として「自分が何もされていない」状態でこの言葉を使うことはない。と思う。ナメられたり、ムカつくことをされたっつーかしてきた相手にたいしてのみ用いる言葉ではないかと。

となると「しばく」は「反撃の意思表示」の言葉ではないかと思うわけです。
だからもし標準語に置き換えるなら「殴る」みたいな特定の行動ではなく「やり返す」ってのが一番近い気がする。
つまり、こちらがどのようなアクションを取るかは先方の行為によって変化する。殴りつけてきたのなら「殴り返す」ってことになるし、酷い言葉を浴びせてきたのなら言葉で言い返す。それが「しばく」の正体ではないかと。

そういや前にも似たようなことを書いたけど、ヒーロー物って基本主人公側のヒーローは徹底的な受け身キャラです。悪の組織が何らかの悪事を働くまではアクションを起こさない。積極的に「悪の組織を壊滅させてやるぞ」と敵陣まで乗り込んだりはしないわけです。
ということはですね、ヒーローが悪の組織に見せているのは「しばく」という言葉が一番ピタリと当てはまる。
だからね

♪ しッばッくッぞッ ギャラクタァ 世界のあくゥま~

の方が意味としては正確なわけで。







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