ドラのびの関係を考察する
FirstUPDATE2020.6.7
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ドラえもんとのび太の関係性にかんしてはいろんな意見があって、対等な友達であるべき、とか、いややはり多少なりともドラえもんはのび太の保護者であるべきだ、とかね。

しかしね、アタシも何億回と原作を読んだけど、どちらもしっくりこないのです。
どう考えてもふたりの関係は対等じゃないし(少なくともドラえもんは常に上から目線)、かといって「保護者」と言えるほどドラえもんが出来上がってるわけでもなければ、のび太も保護者に相当する人物への遠慮なんか微塵も見られない。
だから、大雑把に言えば友達は友達で構わないのですが、正解のヒントはてんとう虫コミックス7巻の「好きでたまらニャい」の回にあるのではないかと。

何度も書いたように「ドラえもん」という作品はごく初期とそれ以降ではキャラクターの立ち位置も性格も大幅に変更されています。そして上記エピソードが描かれたのは1971年、てことはまァ、ギリキリのタイミングです。
だけれども、この回を見ると、とある別の作品の関係性とソックリなんですよ。それは「オバケのQ太郎」における伸一と正太の関係です。
この兄弟、正確に何歳差かはわからないけど、基本的には仲が良い兄弟で、何でも話せる。んで時には正太が伸一を(主に恋愛関係で)茶化したりもする。
それでも伸一が兄貴であることには変わりないし年長なりの知識もあるわけです。

つまりこう考えるとわかりやすい。
ドラえもんはのび太の3、4歳上の血の繋がらない、博覧強記の兄貴なんだけど、関係性はあくまで友達。いわば「年上の友達」ってヤツか。そう思って原作を読めばものすごくしっくりくるのです。
ということはつまり「オバQ」で言うなら、ドラえもんの立場は初期はQ太郎、以降は伸一になった、つかそうしたんじゃないかと。

結局「オバQ」が藤子Fのベースだなぁとあらためて思ってみたり。

ドラえもんとのび太の関係性を「年齢差のある、博覧強記の兄と発想力だけはある弟」というのは自分でも見事な分析だと思うんだけどねぇ。




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