マクドナルドに行くと「はじめてのバイトは、マクドナルドでした。」ってポスターが貼ってあるのですが、正直ね、ちょっと感心したんですよ。
保育士、エンジニア、プロスノーボーダー、落語家、デザイナー、お笑い芸人、美容師の集合写真が中央に配置されていてね、つまり「僕たちのはじめてのバイトはマクドナルド」ってことなんだろうと。
面白いと思ったのが、全員が全員、如何にも、みたいな<顔>なんですよ。
保育士とか何の情報も書いてなくても「もしかしたら保育士?」と当てられるくらいだし、美容師もエンジニアも、他の人たちも全員、あまりにも「それっぽい<顔>」でありすぎるんです。
つか今の時代、ここまでステレオタイプな「わかりやすさ」を全面に押し出した広告も珍しい。
ただね、ひとつだけ引っかかるのが「デザイナー」でして、いやね、十分ステレオタイプにはなってるんです。しかし何しろアタシが一応とはいえグラフィックデザイナーなんで「ああ、世間のデザイナーのステレオタイプイメージはこういうのなんだ」とあらためて認識せざるを得なかったっつーか。
広告のデザイナーのモデルは女性だけど、やっぱ、金髪とかになるんだよな、と。
こういう「世間のイメージに合わせた自己演出」は馬鹿にされがちだけど、アタシは大事なことだと思う。それがわかってるから何度も金髪にした。ある程度の年齢になってからもね。
しかしさ、さすがに五十路を超えるとね、どうも、金髪ってのはどうなのよ?と。髪も痛みやすいし。
それでも男性はまだマシで、女性の場合ある程度の年齢になって奇抜なヘアカラーにしてると「巣鴨のおばあちゃん的オシャレ」になってしまうから。だから見た目(つか老け度合い)とヘアカラーのすり合わせは必要だけど、男性ならその辺の心配はいらないとは思う。
それにしても、うーん、難しいわ。金髪、ねぇ。