グレーというか、限りなくブラックに近いんでしょうが、YouTubeに昔のCMがアップされてたりします。
まァ、ビデオデッキが一般にそこそこ普及した1970年代後半のCMならわかるんだけど、中には1960年代後半の、懐かしCM番組では絶対に放送されてないようなマイナーなCMをアップされている方もいて。
いったいどうやって入手したんだろ。
それはいいとして、そういうのをいろいろ見てると結構ビックリすることがあります。
たとえば、一時期深夜の時間帯になると狂ったように、極端の話、同じく狂ったようにやってたハウスと交互レベルだったのがコーワのCMですが、コーワの主力商品は「Q&Pコーワゴールド」です。
しかし、どうも昔は違った。何が違ったかというと「Q&P」の発音です。
今の、いや少なくとも今から30年ほど前のCMでは、すでにはっきりと「キューピー」と発音している。あの赤ん坊の人形と同じ発音。
ところが1960年代のCMを見ると「キュー<アンド>ピー」と言ってるのです。
じゃあカレーやスパイスでお馴染みのS&Bが同じく昔は「エスアンドビー」と発音していたのかというと、そんなことはない。
むしろ先に「エスビー」という<読み>があって、後付けで「S&B」という表記が出来たらしい。Wikipedia全頼りの情報だけど。
今では違法扱いになるような商品が堂々とCMを流してたり(その代表が植木等の「これでイーヘラ?」のセリフで有名な「インへーラー」)、あとCMの最後には必ず値段が表記してあったりね。これなんて定価売りが基本だった、スーパーなんかなかった頃ならではですよね。
CMも映画なんかと一緒で、作品としての面白さよりもどれだけ時代を写しているかがお値打ちだと思ったり。