「芸人上岡龍太郎」二十周忌
FirstUPDATE2020.4.25
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言っときますけど上岡龍太郎さんはまだご健在ですよ。アタシが言いたいのはあくまで<芸人>としての上岡龍太郎のことでして、2000年4月25日に引退という形で芸能界から退いて、今日でちょうど20年になるって話でして。

上岡龍太郎については当サイトで本当にいろいろ書いてきました。分析めいたことさえ何度かやったことがある。だからあらためて「上岡龍太郎というのはカクカクシカジカな芸人だった」と語るつもりはないんです。
もっと個人的な感覚の話なのですが、上岡龍太郎が引退したのが20年前です。つまり引退から20年経ったってことになる。(現注・以下、すべて2020年当時)
アタシは今年で52歳ですから、20年前というとまだ32歳です。とか考えると、そうか、まだ中年になる前だったんだなと思う。
逆に言えば33歳以降、つまり自分が中年になってからは上岡龍太郎という芸人を見ていないことになるっつーか。

もちろん中年になって以降も「鶴瓶上岡パペポTV」は何度も何度も繰り返し見てるからどうしてもそういう感覚が薄いんだけど、アタシが映像で繰り返し見ている上岡龍太郎は今のアタシとそう変わらない。
上岡龍太郎が引退したのは彼が58歳の時だから、もうすぐその年齢に到達するし、あと12年経てば上岡龍太郎をリアルタイムで見ていたのと、リアルタイムでない過去の映像でしか見れない期間が32年ずつで同じになるわけです。
何が言いたいのかというと、芸人上岡龍太郎をリアルタイムで見れて、つまり間に合って良かったと思う反面、人生の半分以上(64歳以上生きると仮定して)は映像としてでしか味わえなかったって、やっぱ悲しいなと。

当時の映像を今見ても、こんなに<ズレ>を感じさせない芸人はいない。漫才なんていうもっともズレにセンシティブな芸で20年以上前の芸がズレてないなんて、結局<本物>だったってことですよ。







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