神も仏もアルマジロ
FirstUPDATE2020.4.7
@Scribble #Scribble2020 #与太話 単ページ 中島らも 神様 擦り付け 怒りの対象

中島らもの創作落語の話をしたいわけじゃなくてね。

さて、聞きかじりの、しかも数十年前に聞いた話なので恐縮ですが「神社やお寺に行って「お願いします!」って手を合わせてるだけじゃダメだ。むしろ上手くいかなかった後にもう一回行って「こないだの頼み事、ぜんぜんダメだったじゃねーか!いい加減にしろ!次も聞いてくれなかったら承知しねーぞ!」と神や仏に訴えなきゃダメ」と。
これね、その方が願い事が叶うかどうかというオカルトチックなことじゃなくて、ものすごく今の時代にマッチした<やり方>なんじゃないかと思うんですよ。

上手くいかないことがあった時、人は必ず誰かのせいにする。誰かってのは他人だけでなく自分に矛先を向ける人も多い。
けど、矛先が自分であろうが他人であろうがどっちにしろかなりマイナスが大きいんです。
自分にばかり矛先を向けてたら確実に病むし、他人のせいにばかりしてたら周りに疎まれ生きづらいだけです。

だから、とは言わないけど、矛先を政治(政治家含む)や世間、あと特定の団体なんてアイマイモコな方向に向ける人が多いんだと個人的に思うのですが、もうね、こんなご時世でそれが限界に達してるような気がする。
ネットde暴言=ストレス発散、なんてね、もう害悪でしかないと自覚するべきなんですよ。ネガティブ感情を撒き散らして良いことなんか何もないからさ。

それよりも何かあったら怒りの矛先を全部神や仏に向けるのは害が誰にも及ばない。
「ムシャクシャしてやった。誰でも良かった」なんて犯罪者の発言がありましたが、これが通り魔殺人じゃなくて偶像破壊なら誰も死なずに済む。モノは壊れたら作り直せばいいだけだから。
オレらのせいにして、それで世の中が平穏になるのなら、と彼らも思ってるかもしれないしね。

ま、少なくとも「聖☆おにいさん」のふたりならそう思ってくれそうだけどさ。







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