Appleのハードウェア面でのデザインを担当していたジョナサン・アイブがソフトウェア面、つまりiOSのアイコンをデザインした時はかなり非難轟々でした。
正直、あのフラットデザインはないと思ったけど、気がつけばGoogleもMicrosoftもフラットデザインアイコンを採用する流れになり、いつの間にか「フラットデザインこそ正義」になっている。
しかしフラットデザインにとらわれがちですが、実はアイブが関係したiOS7からUI面でもかなりの変更が加えられました。
それまでのスタンダードは、ま、これもAppleが発明したものだけど、ボトムがタブのようになっており、そこにアイコンを配置して動作を切り替えるってのが主流だった。
でも今になるとこのUIは古く見えるんですよ。
現今もっともポピュラーなの右上もしくは左上のコーナーに「≡」のようなアイコンを配置してメニューを表示させる、というものです。
しかしね、これ、かなり使い辛いのよ。スマホがどんどん縦長になっている状況でますます「≡」ボタンは指から遠くなり、いちいち持ち替えなきゃいけなくなってる。もちろん誤タップを防ぐってことで言えば有効なんだけど、いくらなんでも遠すぎる。
かと言ってもボトムにアイコンが並ぶのも旧式すぎるわけで、たしかにシンプルでカッコいいデザインにしやすくはなったけど、使い勝手を犠牲にしてたデザインのような気がするわけで。
だからといってアタシに画期的なアイデアがあるわけじゃないのですが、つかUIとデザインの両立ってのは本当に才能がいるなぁとあらためて思うんですよ。
天才アイブでさえ上手くいかなかった、とさえ言えるわけで、大仰でも何でもなく画期的なUIを発明出来たら天下が取れるんじゃないなと思ったり。