ま、別にこれと行ったエピソードはないのですが、久しぶりに関東に行きましてね。個人的な<のっぴきならない>事情で。
チラチラとは書いてきましたが、約10年居住していた神奈川県から<のっぴきならない>事情で、2019年の頭に神戸に越してきました。
言っても10年という年月は長い。当然思い出も山ほどあるし、今回もクルマで行ったんだけど、やっぱ関西の道よりも関東の道の方がよくわかってる。何というか<感覚>として道を憶えているんです。
関西も25年前までは住んでたとはいえ、かなりあやふやなんですよね。神戸は異様に東西南北がわかりやすいからまだ何とかなるけど、大阪になると忘れててわからなくなるし。
商業施設に行っても感覚として動けるのは関東で、空気感として気持ちいいのも関東。逆に神戸っつーか関西は越してもう一年経ったのに、どうも自分がヨソモノって感覚が消えないんです。
やっぱ人間ってね、便利とかそういうのを超えた「肌合いのいい土地」ってのがあると思う。
神戸が、関西が、メチャクチャ合わないわけじゃない。でも心の底から落ち着くかと言えばノーなわけで、今回だってクルマで時間をかけて行ってね、身体としては疲れ果てているはずなのに、関東に着いた瞬間に「ふわぁん」となった。ああ、ここ、無条件に気持ちいい、みたいな。
いやね、チャレンジはしたんですよ。自分は神戸の生まれだ。生まれ故郷だ。だから絶対に心地良いはずだ、みたいなね、自分に<マジナイ>をかけようと思った。必死で「心地良い」と思い込もうとした。
でもやっぱ、今回関東に行ってみてはっきりわかった。ああ、これは自分にウソをついてることにしかならないって。
何というか、本当は興味がないプロスポーツチームを応援してるみたいな気持ち悪さなんですよ。わかってもらえるかわかんないけどさ。