ロンリーハーツライダーオンザハイウェイのセンス
FirstUPDATE2020.2.27
@Scribble #Scribble2020 #エンターテイメント 単ページ #みうらじゅん ロンリーハーツライダーオンザハイウェイ 羞恥心

世の中には「このタイトルでさえあれば中身とか内容なんてどうでもいい」と思えるものがありますが、アタシはね、その最高峰が「ロンリーハーツライダー オン ザ ハイウェイ」だと思ってるわけで。

ってこんなタイトルを聞いても、その<可笑しみ>は何となくでも理解出来たとしても、いったい何のタイトルなのかもわからないでしょう。
ジャンルで言えば音楽。なんだけど有名でもなんでもなくCDにもレコードにもなってない。(とある事情から何故かDVDにはなってるけど)
んで歌ってるっつーか作詞も作曲も演奏も歌も、何度も取り上げている、かのみうらじゅんです。
みうらじゅんはド素人時代(童貞時代)にレコーディングと称して何本ものオリジナルカセットテープを制作しており、そのテープの中に収録されていたのがこの楽曲です。

最初に書いたように、歌としての中身なんて心底どうでもいい。しかしこのタイトルはどうでしょう。
アメリカンニューシネマの影響受けまくりで、童貞小僧が何の捻りも加えずに、信じられないくらいドストレートに歌にした、というより「タイトルにしてしまった」ってのがすごすぎる。つか童貞臭すぎる。
何よりすごいのは、こんな恥ずかしいタイトルの曲をライブで流したり自身のラジオで何度もかけたりしてるんだから。これだけでもう誰も真似が出来ませんよね。

アタシはね、エンターテイメントのスタートラインは「照れないこと」だと本気で思っている。逆に言えば照れた時点でエンターテイメントからは外れると。
面白くない芸人、コメディアン、コメディってね、あとユーチューバーにも言えるけど、絶対どこかに<照れ>があるもん。

いや、そんなことは百も承知だけど、この楽曲のタイトルの照れなさは常人の神経ではない。
やっぱモノが違うわ、みうらじゅんだけは。







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