今でもたまにね、懐かしくなって2000~2002年頃に作られたFLASH動画を見たりするんだけど、技術やノリを含めた郷愁があるというか。
当時アタシはサラリーマンだったんだけど、そこの会社は準週休2日ってヤツで、出勤しなきゃいけない土曜日も15時までだったんだけど、基本土曜日は暇でね。
一回、あまりにも暇な土曜日、FLASH動画を見て、まァ遊んでたんです。しかもアタシひとりではない。社員、社員たってそこの支社は全部で6人くらいなんだけど、全員で必死に面白いFLASH動画を探してね、見つかったら教え合って、んで笑ってたという。
この時代はのちに「FLASH黄金時代」と言われだしたんだけど、アタシはこの頃の「当時のインターネットのノリが完全に内包された、笑わせるだけが目的のFLASH動画」を見るとあの会社の雰囲気をまざまざと思い出すんです。
もう今はセキュリティや何かの関係から完全にFLASHは廃れてしまいましたが、あの手の動画を作るのにFLASHほど適したツールはなかったと思う。
今見ると技術的にはまったくたいしたことはやってない。それでも「FLASHを習得する」っつーハードルがあります。
そこが今でいえばTikTokなんかとは違う。TikTokは少なくとも技術的なハードルは何もないから。アイデアさえあれば誰でも作れるしね。
テキトーに画像(≠映像)を組み合わせただけ、と言えばそれまでなんだけど、その分手軽に作れるし、笑いを誘発するために絶対に必要な<間>をコントロールしやすい。
普通の動画ではこうはいかないもん。動画の方が技術的なハードルは低いけど<間>のコントロールとか果てしなく難しいもんね。
このバランスは絶妙というか奇跡に近い。でもこれ、もっと今でも上手く活用出来そうな気がしないでもなかったり。