野球脳の巨星・野村克也、逝去
FirstUPDATE2020.2.13
@Scribble #Scribble2020 #プロ野球2020年 #追悼 単ページ 野村克也 阪神タイガース 精一杯

さて、南海ホークス他で長くプレーし、ヤクルトや阪神などで監督をつとめた野村克也氏が逝去されました。

たとえば2018年に逝去された星野仙一なら、たしかにこの人は功罪半ばなところはあるけど、あくまで個人としては、つか阪神贔屓の人間からすれば感謝の気持ちしかありません。
だけれども野村克也の場合、ものすごく複雑な感情が入り混じっている。何故なら阪神監督時代の野村は野球以外の醜聞が多すぎたからです。(もちろん厳密には嫁の、だけど)
野村が監督として有能だったか無能だったかという評価がどっかにすっ飛んで、嫁の、そして野村自身の、ひいては阪神タイガースというチームのイメージは最悪になってしまったんです。

それでもアタシは野村を恨む気持ちは一切ない。何度も自著に「阪神の監督になったのは失敗」と書くのは「しつこい」とは思うけど、精一杯のことをやってくれたと思う。それほど当時の阪神のフロントはプロ球団とは思えない集団だったからね。
後世に残る貢献もあるし、悪手としか思えないこともいろいろやってしまったけど、ある意味、南海やヤクルト、そして楽天の時以上に持ってる能力のすべてを注ぎ込んでやってくれたと。それは本当に感謝してもし足りないくらいです。

良くも悪くも「野球バカ」、正確には「野球以外はバカ」だったんだろうな。野球以外にはあんまり頭が働かなかったけど、こと野球にかんしては先見性を含めて抜群の頭脳だった。
甚だバランスの悪い能力振り分けだけど、もうこんな<野球全振り>の人は二度と出てこないと思う。

ノムさん、安らかにお眠りください。







Copyright © 2003 yabunira. All rights reserved.