何度かカメラマンの真似事をしていたみたいな話を書いてきましたが、何しろ20年以上前ですからね、当然当時はデジタルではなくアナログっつーかフィルムカメラだったわけで。
んで、さらに遡ること5年。つまり1990年代半ばの話なんですが、バイト中に右眼を軽く負傷したことがあって。
それまでアタシは両眼とも1.5。もう唯一の取り柄と言ってもいいくらい視力だけは自信があったんです。
しかしこの怪我で右眼の視力がみるみる落ちた。ってもメガネをかけるほどではなかったし、別段日常生活に支障もなかったんだけど、カメラマンをやりだして、あ、これはちょっとマズい、と気づいてしまった。
もう一度言いますが、当時のカメラはデジタルではありません。当然液晶モニタでライブビューなんて出来るわけがない。画角他を確認したい時はファインダーってヤツを覗かなきゃいけないわけです。
しかしカメラのファインダーってね、完全に右眼で見るのに特化した<作り>なんですよ。でもアタシは怪我の影響で右眼で覗くと、どうもボヤける。
仕方がないので左眼で覗いてたんだけど、これが本当にやりづらい。
プロの人は右眼で覗いて左眼でその他のことを把握したりしてるみたいだけど、左眼で覗くと右眼は完全に塞がれた状態になるし、何よりメチャクチャ扱いづらいんですよ。
ま、もうこれだけで、アタシはカメラマンに向いてないと思った。間違っても本気で、つまりプロになろうなんて思っちゃいけないと。
なのにですよ、自分でもフシギなんだけど、完全にデジタルになった今、一眼に限らずスマホ以外の<カメラ>にカテゴライズされる機器で撮影する場合、何かライブビューって嫌なんです。やっぱファインダーを覗きたくなる。その方が落ち着く。
どうも、やっぱ、銀塩世代(笑)ってことなんかね。