再生怪人が弱いのはファミコンミニと同じ理屈
FirstUPDATE2020.1.25
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この手の「再生怪人は弱い」ネタはいろんなところで書き尽くされているっつーか、結構マジメに考察している人もいます。それでもやろうと思ったのは、これって怪人云々に限らないんじゃないかと思い始めたからでして。

まず考えられるのはコストです。
昨今、ファミコンミニを皮切りに始まった「懐かしハードの復刻ブーム」がありますが、「異様にパワーアップした箇所と大幅にパワーダウンした箇所が混在」しているのが普通です。

実は復刻って「まんま」が一番難しいのです。それはロストテクノロジーみたいな話じゃなくて、まんまやろうと思うとコストがかかりすぎる。金型が残っていればまだマシだけど、イチから、つまり金型から起こそうとしたら手間がかかりすぎる。
つまりは、それはコストに跳ね返ってくる。あくまで<復刻>なんだからテクノロジー的な価値は皆無に等しい。だからかつての販売価格よりも大幅に下げなきゃいけないんだけど、まんまではコスト面でのバランスが取れなくなる。となるとイビツな構成にするしかないんです。

そう考えると再生怪人が何故弱体化するかの説明がつきやすい。
まず造形的に似せるだけでコストがかかる。以前のものよりパワーはアップしてるかもしれないけど、それは相手の技術的、能力的向上で相殺されるし、コスト面から量産可能で安価な母体を使うしかない。(ファミコンミニなどの復刻ゲーム機がローエンド向けのSnapdragonを使うのと一緒)。同時に一番コストがかかる<尖った箇所>を削るしかなくなる。
結果、カネはそれなりにかかってるけど、能力的には戦闘員と変わらないレベルになってしまう。いわば低価格帯Androidとファミコンミニの比較と同じです。

ま、それでも少なくとも「コケ脅かし」にはなるわけで、まったく無意味じゃないけど、そりゃまあ、たまにしか無理だわと思う。
ショッカーも無尽蔵に予算があるわけじゃないからねぇ。







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