結局はアタマの良さで決まる
FirstUPDATE2019.12.26
@Scribble #Scribble2019 #プロ野球2019年 単ページ 近本光司 福本豊 頭の良さ

結局新人王は獲れませんでしたが、今年の近本の活躍はめざましいものがありました。とくに「盗塁王を獲る!」と宣言して有言実行してしまったのは本当に驚きです。

近本のインタビューはずいぶん見たけど、とにかく「頭の良さ」を感じる。会話としてものすごく知的なんですよ。
ま、よく<地頭>なんて言われますが、学力なんて頭の良さの指針にはならない。それは今まで生きてきた中で痛感している。それより地頭の良さがよくわかるのが会話です。

喋っていて、まずこちらの話を理解する力と、話が逸れないギリギリの範囲で、そして相手が理解出来る範囲で答えることが出来る。それが出来るのが頭の良い人だと思っているんです。
さらに優秀な人はそこにほのかなユーモアを混ぜてくるんですが、そこまで出来る人はほとんどいない。アタシだって、心がけてはいるけど出来てるなんて到底言えないし。ま、たいして地頭も良くないのは自覚してるからいいんだけど。

これね、近本はどのインタビューを聞いても完璧に出来ているんです。
実は話の深度とか技術論では頭の良さはわかんないんですよ。それより相手(人柄や求めている答え)を見極める力ですよね。それを近本は持っている。
これがあるからあれだけ盗塁が出来るんだと思う。

福本豊(っつーかふくもっさん)は「牽制かどうかは相手の目を見ればわかる」と常々語っていますが、これはよほどでないと出来ない。高木豊など「まったくわからなかった」と言ってましたし。
もしかしたら近本は出来るんじゃないか。相手の<目>を見て会話の方向性を見極めているんじゃないか。でないと説明出来ないもん。

すぐ野球選手を<脳筋>なんて言いたがる莫迦がいますが、スポーツであれなんであれ、一流になれるのは頭が、いや地頭が良い人だけですよ。んなもん会話や文章に知性のカケラもない輩よりはよっぽどね。







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