自衛隊には入らないけど
FirstUPDATE2019.12.12
@Scribble #Scribble2019 #音楽 #1960年代 単ページ 自衛隊に入ろう 高田渡 フォークソング おぼえやすさ マッチング 漣健児

アタシはロックと並んでフォークにも何の興味もありません。とくに日本フォークの黎明期に流行ったような反戦フォーク(反体制フォークの方がしっくりくるけど)なんか、カケラの興味もない。

ただね、ちょっとだけ「自衛隊に入ろう」って楽曲はイケるな、と思っているんです。
といっても歌詞はどうでもいいんです。いわゆる逆説的なパロディソングなのですが、今聴くとどうしても鼻白んでしまう。
なのに、何となく気になるのはサビのメロディなんです。つか「この世にこんな覚えやすいメロディがあるのか」と思うほどでして。

♪ じえェたいに入ろ 入ろ 入ろ
  じえェたいに入れェばこンの世は天国ゥ

もう、マジで一発で覚えてしまった。音楽的素養のないアタシからしたらきわめて稀有なことでして、とにかく歌詞(というか語感)とメロディとのマッチングがものすごい。だからアタシでもすぐ覚えられる。
先述した通りアタシはフォークに疎いんだけど、どうもこれ、一応外国曲のカバーらしい。ま、別に<訳詞>ではないんだろうけど、既存のメロディにここまでピッタリな歌詞を付けられるだけで、アタシは高田渡に漣健児に近しい天才性を感じます。

いや前に書いた「エノケンの暗い日曜日」とか「僕の人生」とか岸井明の「スーちゃん」とか、もちろん漣健児なんかとくにそうだけど、訳詞とは名ばかりの作詞=超訳詞という能力はもっと評価があっていい気がする。
アタシ的にはむしろ作詞よりも超訳詞の方がグッとくるものが多いくらいなんだから。ね。







Copyright © 2003 yabunira. All rights reserved.