放送禁止用語というものがあります。ま、アタシがやってるのは放送ではなくインターネットサイトですが、それでもなるべく放送禁止用語は使わないようにしています。
それはいいんだけど、実際やるかどうかはともかく、あくどい<やり方>があるんじゃないかとね。
たとえば、テレビドラマなどのフィクションで、目が不自由な人の役名が「三倉」とかだったりにしたら、これはメチャクチャ難しいと思うんですよ。
他にも耳が不自由な人の役名を「坪井」とか、言葉を発することが出来ない人の役名が「押尾」とかね。
正直、これって放送禁止用語をそのまま発するよりも差別意識は強いはずなんです。こういうのは妙に捻ってしまうと馬鹿にした感じがする。
しかも、これは抗議しづらい。もしアタマがオカシイ人に「菱概」なんて役名がついていたら、まだ抗議出来ると思うんです。何故なら「菱概」なんてどう考えても普通の苗字ではないから。
しかし三倉とか坪井とか押尾ってよくある苗字じゃないですか。下手に抗議なんてしてしまうと、普通の苗字でしかない三倉という苗字の人を被差別者にしてしまう危険性があるから。
前に「どんな言葉でも差別意識をもって発すれば差別用語になるし、差別意識を一切もたずに発したら差別用語にはならない」なんて書いたことがありますが、苗字だってちょっとしたきっかけで差別用語になる可能性がある。
その時も書いたように、だったらクレージーキャッツも放送禁止用語にしろよ、と思う。いややれるものならやってみろと思う。
でも現実はクレージーキャッツよりも変に気を遣った「菱概猫」なんてした方がよほど差別意識があるってことになるんじゃないかねぇ。