モーレツ久々に「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」を見る
FirstUPDATE2019.11.10
@Scribble #Scribble2019 #レトロ #アニメ・漫画 #映画 #ネガティブ 単ページ クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国 共通体験

 いきなり本題に入りますが、昔(おそらく2004年頃)見た時よりも圧倒的につまらなく思えたのは意外でした。いや、トシを重ねてから見た方が面白く感じるんじゃないかと思ってたからさ。

とにかくよくわからなかったのはふたつ。
ひとつは「大人が子供にかえる」という描写があまりにもステレオタイプだったこと。実際の子供ってもっと忖度もすれば空気も読むからね。ま、そんなこと言ってたらハナシが進まないけど。
もうひとつは、誰にとっても懐かしいと思える場所やグッズは存在しないんじゃないかということです。
セントラルアイデアである「懐かしい<におい>」ってのはものすごくいいと思う。良い意味で漠然としているので説得力もある。
ところが「太陽の塔」や「プロレス中継」など具体的なモノになると、全部の大人が同世代でない限りは「知らない」という問題が出てきて普遍性がなくなるんです。

だから、もう、巻頭すぐに躓いてしまった。つまり物語に入っていけなかった。そもそも過去の<負>に一切目配せがないってのも違和感があったし、悪役の思想も、いくらなんでも幼稚すぎるわと。
もちろんそれは「大人の理論」なんですよ。しかし「大人の鑑賞に耐えうる」を標榜して作ったとするなら、もうちょっとキメ細かくやるべきだったと思うし、「子供は大人になる権利がある」という主題も、もっとはっきり見せるべきだったと。
というかさ、アタシなら「20世紀博」にはハマらないなぁ。アタシが思う20世紀とか昭和ってそーゆーんじゃないもん。

つかもう、それこそ懐かしさって<におい>とか<壁の手触り>とかなんだよね。夕日も悪くないけどベタすぎるし、ここはもうちょっと考えても良かったような、ね。







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