さてアタシは、正直自分で言うのは嫌なのですが、職種名はグラフィックデザイナーということになります。
ま、たまにメンドくさくなって「デザイナーです」なんて言うこともあるんだけど、デザイナーったっていろいろある。もちろんグラフィックデザイナーもだし、ファッションデザイナーとかね。しかもデザイナーの上に何が付くかで、まったく、一切、何の関係もない職種になってしまう。だから当然アタシは服飾のことなんか完全に知識はゼロです。
だから、ではないけど、どうもね、アタシは自分がそうでありながら「デザイナー」という職種<名>に気持ち悪いものを感じているんです。
正直、何でこんなにデザイナーに嫌悪感があるのかというと、それは過去に出会ったデザイナーがあまりにもキモかったからではないかと。
とあるディスプレイ会社でバイトしていた時のことです。一箇所、どうしても花器の設置方法がわからなくて社員の人らとどうしたらいいのか思案していたのです。すると連絡が入った。もうすぐここをデザインしたデザイナーの方が来られます、と。もちろん彼の職種はインテリアデザイナーです。
もうこれが衝撃的だった。山本寛斎のパチモンみたいな出立ちで、指をクネクネさせている。んで当然のようにオカマ口調。何だこの、絵に描いたようなデザイナーは、と。
それ以来、デザイナーはキモいものなんだ、という刷り込みが出来てしまった。つか今でも、自分がデザイナーと呼ばれるようになってからもキモいと思っている。
それから、まったくキモくない、メチャクチャカッコいいデザイナーと接する機会なんかいくらでもあったけど、どうもあのインテリアデザイナーのイメージが消えない。
どうしてくれるんだよ。アタシが自分の職種に自信を持てないのはアンタのせいなんだからな!