「イギリスはメシがマズい」の例として、うなぎゼリーやフィッシュアンドチップスを挙げる人がいますが、いつもフェアじゃない気分になるんですよ。
というのも、これらのものをイギリス人が常食しているわけじゃないんです。たぶんうなぎゼリーなんて、それなりの頻度で食べるのとかごくごく一部の地域だけだし。
つまりはね、くさやとか鮒ずしとかを「日本の代表的な食べ物!」と言ってるのに近い。ま、フィッシュアンドチップスはもうちょっとメジャーだけど、実はそんなに食べないんだよねみんな。
そこで今回アタシが、イギリス人が本当に日常的に食ってて、なおかつ死ぬほどマズいものを紹介したいとね。
まずはマーマイト。これ、何と形容したらいいんだろ。とにかく塩っ辛くて独特の臭みがある。パンにスプレッドする人が多いらしいけどアタシは無理だった。
つかね、さすがにモノホンのマーマイトは強烈すぎるので、お土産にマーマイト味のスナック菓子を買っていったんですよ。言ってもスナック菓子だからモノホンに比べたらかなりマイルドです。
でもこれ、罰ゲームに使うことさえ無理だった。洒落にならないくらいマズいんだもん。
もうひとつが缶のベイクドビーンズ<ソーセージ入り>です。
そもそもアタシは豆類がそんなに好きじゃないけど、それでもビーンズは我慢して飲み込めと言われたらギリギリ飲み込めるんですよ。ところが<ソーセージ入り>ってのがあって、このソーセージが強烈すぎた。
冗談じゃなくソーセージ型に固めた段ボールを食ってるみたいで、いやまだこれなら段ボール食うよ。とにかく豆類嫌いのアタシが「ソーセージのがはるかにマズい」ってのが答えです。
この辺のは、ヤツラ、本当に普通に食ってるからね。んなもんうなぎゼリーなんかよりこっちのがよほど闇が深いって話で。