ユーチューバーのイメージ
FirstUPDATE2019.10.14
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まァアタシは五十路を超えてるんだけど、この年になってユーチューバーなるものに興味をおぼえたってのは、自分でもそこまで老け込んではいないと思ってるんだけどね。

いや最近つくづく思うけど、興味の範疇ってのはあんまり年齢は関係ないなと。
たしかにアタシは流行に疎い。でもそれは今にはじまったわけではなく若い頃からだし、じゃあ自分が70を超えた時にIT系の最新技術なんかに興味を示さなくなってるかと想像すると、とてもそうは思えない。相変わらずパソコンやスマホ(があるかはわからないけどそれに相当する製品)はスペックを見て選んでしまうだろうし。

娯楽っつーか趣味だってそうですよ。アタシがクレージーキャッツに興味をおぼえたのは彼らがすでにグループとしての活動をほぼ終了させた頃だったわけで、そこに郷愁のニュアンスはまるでないからね。つまりジジイだからクレージーキャッツに興味があるわけではないんです。
けどさ、どうも感じることなんだけど、それまで流行についていってた人間であればあるほど、ある時期を境に逆に流行と距離を取ろうとするんじゃないかと。
その理由は人それぞれだとは思う。もうそんなトシじゃない、とか。とにかく必要以上に流行から遠ざかろうとする、みたいな。

アタシは21世紀に入ってからあんまり時代は動いてないと感じる人間です。
たしかに映画やテレビや音楽といった旧来の娯楽やファッションやデザインはどうも新展開がない、とまでは言えないけど、流行から遠ざかろうとしている人間が絶句するほど理解出来ないものは登場していない気はする。
それでも<フルイ>はなかったわけではないと思うんです。
それはインターネット全般みたいな幅がありすぎるものではなくてね。
前に「音楽ストリーミングサービスは新と旧のフルイになる」みたいに書いたけど、結局は音楽という旧来の娯楽の中での話であり、話としては小さい。

それよりも、やっぱ2ちゃんねるなどの掲示板(まとめサイトも含める)は完全に<フルイ>になってると思うんです。
こういうのを見ない人は本当に見ない。アタシはさすがに2ちゃんねる(5ちゃんねるのことだけど、マジで何とかしてくれ)自体は見てないけど、そのスレが元となってるまとめサイトは相変わらず見ています。
アタシの世代ならこういう人は珍しくない。もちろん興味を示さない=何が面白いのか理解出来ない人間は一定数いると思うけど、こんなトシでこんなものを見てるってのは珍重されるほどでもないというか。

そしてこの数年の間にあらたな<フルイ>が登場した。それがユーチューバーの動画です。
正直、TwitterやInstagramなどのSNSやLINEは<フルイ>まではいってないと思う。何のかんのいって理解はしやすいし、やるやらないは別にして極端な陰キャでもない限り否定するほどの存在でもない。
でもユーチューバーの場合、素人が動画をアップして、それをものすごい数の人が視聴して、そこいらのテレビタレントよりも多くの収入を得ている世界、というのがなかなか理解し難い。

いやね、ユーチューバーではなくYouTubeそのものは理解するのは簡単なんです。いわゆるグレー動画は旧来の娯楽であるテレビ番組そのものなんだからインターネットにたいして抵抗感がない限り、何の躊躇もなく入っていける。
カネをかけて作った、知名度も能力もあるテレビタレントが出る番組を差し置いて、能力はともかく知名度皆無のユーチューバーなる奴らが出ている動画を見るとかおかしいんじゃないかと思われてもしょうがないというか。

というか、かくいうアタシもそうだった。
ユーチューバーが企業に取材をしようとして断られた。そんな話を聞いても「当たり前じゃん。どこぞの馬の骨ともわからんユーチューバーなんかに誰がまともな対応をするもんか」と思っていた。
少なくとも今年(現注・2019年)に入るまで、アタシも「ユーチューバーなんて内輪受けで楽しんでるだけの程度の低い連中。何かの間違いで今はカネになってるのかもしれないけど、そんなバブルはすぐに弾ける」と思ってた。いや思ってたってよりも信じて疑わなかったんです。

それが、福井のカズさんの動画を見たことで完全に覆された。この話は何度も書いてるので掘り下げないけど、だからこそ思うんです。
アタシが福井のカズさんの動画を見たのは偶然がすべてです。もしこの偶然がなければ今もユーチューバーにたいするイメージは変わってなかったと思う。また「福井のカズさんの動画を見たら誰しもユーチューバーのイメージが変わるよ」って話でもない。そんな誰しも100%イメージを変えられるような人とか存在するわけないし。
でもさ、そんな偶然がおとずれていない、ユーチューバーにたしいてネガティブなイメージしかない人たちの気持ちは痛いほどわかる。だってアタシも1年前まで同じだったんだから。

話は変わるようですが、アタシは喫煙者です。喫煙者がよく思われてないのは理解してるし、タバコの煙やニオイが苦手な人から否定されるのはしょうがないと思っている。
でも「元喫煙者」が「現喫煙者」を痛烈に批判するのはものすごく腹が立つ。自分の立場が変わるのはわかるっつーか当たり前のことかもしれない。けど元の立場の人を、一切理解を示さずに批判するのは、それは違うだろうと。つかお前は過去の自分を否定するのかよ?と。

アタシはね、ユーチューバーに理解がなかった頃の自分を否定するつもりはないんです。同時に今も理解がない人たちを否定するつもりもない。固定観念ってのがどれだけ強いのかも理解しているし。
ただそうなると、ユーチューバーの世間的なイメージってのはそう簡単には変わらないだろうなと思う。もちろん何十年後には変わってるんだろうけど、一朝一夕には無理だと思うし、別にそれが悪いこととも思わない。

つか別にさ、イメージとしてはマイノリティでいいと思うんだよね。ユーチューバーがテレビにガンガン出たして変に市民権を得るよりは今のままでも発展する余地があると思うしさ。







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