三代目があらわれない
FirstUPDATE2019.8.24
@Scribble #Scribble2019 #ネタ #笑い #1960年代 #1970年代 #1980年代 #テレビ 単ページ 森進一 あいさつ モノマネ 俵孝太郎 幸田シャーミン tumblr

J Soul Brothersでもクリスチャン(は二代目か)のことでもなく、ナンセンスもたいがいにしろ、みたいなエントリ、いやもうこれはネタだな、を書いてみます。

前からずっと不思議なんだけど、いったい誰が「コンバンワ森進一です」って言い出したんだろ。
確実なのは「森進一本人ではない」のは当然として、となるとモノマネって線が濃厚なんでしょうね。
まァ創始者が誰かってより、何で森進一だけが浸透したのかです。
おそらくその創始者のモノマネ芸人は森進一に限らず「コンバンワ○○です」ってやってたはずなんですよ。でも後世に残ったのは森進一だけで後は廃れた。

いやさ、例えば石原裕次郎なんかの方がコンバンワなはずなんですよ。だって「今晩は裕次郎です」なんて番組までやってたのに。
つか「コンバンワ」と「森進一です」のマッチングというか妙な語感の良さは何なんだろ。たしかに「石原裕次郎です」よりも「坂本九です」よりも気持ちいい。もりしんいちの<も>が「お段」で一旦下がるのがいいのかね。
森進一主体で考えても、森進一の挨拶は

「おはようございます森進一です」

じゃあ、しっくりこないんだよな。つか<夜>だよなぁこの人。どっちかっていうと健全ムードの人なのに、でも夜の方がしっくりくるのは何なんだろう。
ともかく「コンバンワ森進一事変」以降、モノマネをする時は「コンバンワ○○です」ってのが常套になった。なったんだけど、モノマネ芸人はあんまり使わない。いわば禁じ手みたいなもので、それをやっちゃうと素人臭すぎるよね、みたいな。

素人でも、モノマネ芸人以外の芸能人でも、似てない、もしくは自信のないモノマネをやる時は「コンバンワ○○です」式でやっちゃう。んで「名乗るなよ」というまでがワンセットでルーティーンになっています。
こうなると「コンバンワ」から始めるモノマネ芸人はいなくなり、となると森進一は初代にして無二のコンバンワマンってことになるわけで。何だよコンバンワマンって。

しかし例外もある。
プロのモノマネ芸人だろうが素人だろうが「コンバンワ○○です」式以外やりようのない、つかモノマネされる本人が自ら「コンバンワ○○です」って言ってる、しかも特徴的でついモノマネしたくなるって場合です。

具体的には「コンバンワ俵孝太郎です」と「コンバンワ幸田シャーミンです」のふたパターン。ふたり同時ってのはナンだけど、アタシはこのふたりを<二代目コンバンワマン>(幸田シャーミンはウーマンだけど)と呼びたい。
どちらもフジテレビ系のニュース番組のキャスターであり、しかし両者とも個性が際立っていたためすぐにモノマネされるようになった。
けども別に面白フレーズがあるわけじゃないし、ニュース番組は挨拶から始めるのが普通だし、コンバンワ式でやるしかなかったのです。

しかしここでコンバンワマンの系譜が止まってしまった。三代目は候補さえいない状態です。
ニュースキャスターだって最近は冒頭で挨拶しない(しても「コンバンワ」か名前だけ名乗るかのどちらか)が普通になってるし。それこそ「コンバンワ久米宏です」とか「コンバンワ古舘伊知郎です」って言ってるイメージがぜんぜんないでしょ?

ってもね、別に「コンバンワ○○です」系譜の人材を渇望しているわけじゃないですよ。んなもんどっちだっていい。当たり前です。
ただ、これでほぼ、森進一と俵孝太郎と幸田シャーミンの殿堂入りっつーか伝説化は決定したな、とは思う。
つーことはつまり、この三人のどれかしか無理じゃん、と。
いったい何を書いているんだオマエは、と思われるでしょうが、看板屋ですよ。

もうずーっと探してるんだけど「看板屋 モリシンイチ」とか「看板屋 タワラコータロー」って屋号の看板屋がないんだろうかとね。
電話をかけると「毎度ありがとうございます。看板屋モリシンイチです」と言ってくれるんですよ。こんなウレシイことないよね。そんなことない?
問題はモノマネでやってくれるかですね。言っても仕事なんだから「くァんばんャャャャ、むォり、シンイチですスススス・・・」とは出来ないでしょう。しかしほんのちょっぴり森進一テイストを残さないとこんな屋号にした意味がなくなるし。

もし、もしね、アタシの仕事が看板屋だとして、んで独立して店をやるとなったら、結構屋号に悩みますよ。
さすがに幸田シャーミンは女性だから候補から外れるけど、森進一と俵孝太郎のどちらがいいかは本当に難しい。
森進一はさっき書いたようにモノマネのさじ加減が難しい。その点俵孝太郎は「やや鼻にかかった感じ」でやればモノマネとはわかるけどフザけた感じにはならないってメリットがあります。

ただし問題は知名度です。
俵孝太郎がキャスターをやってたなんて30年以上前ですからね。もう憶えてない人も多いだろうし、今後もっと少なくなるのは確実です。
その点森進一は強い。もう長い間ヒット曲もないけど何故か知名度は抜群で、ガキ使のココリコ遠藤の口パクモノマネがあれだけウケるのも森進一の知名度があればこそでしょう。(ま、あれは遠藤の顔が面白すぎるんだけど)

つまり両者決め手がない。だったらいっそ、気づいてもらえないこと前提で「看板屋コーダシャーミン」ってのもアリだな。何かわかんないけど、そーゆー単語ありそうじゃん。
仮に幸田シャーミンの知名度がゼロになっても「ああこれね、16世紀のフランスに冴えない看板屋がいてさ、その人はのちに高名な宗教絵画家になったんだけど・・・」とか適当なこと言えるじゃん。

ま、幸田シャーミンって発音しちゃバレるから巧妙にかわさなきゃいけないけど。







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