某ようつべに「オレたち!ひょうきん族」の最終回(厳密には最終回の一回前らしい)がアップされててね、ちょっと見てみたのですが。
ビートたけしや明石家さんまらの出演者が名場面を見ながら回顧する、みたいな構成だったのですが、正直、久しぶりに「ひょうきん族」を見てね、いやアタシはかねがね「ひょうきんは今見てもつまらない」と書いてはきたけど、想像よりはるかにつまらなかった。まだトークはマシなんだけど、肝心の名場面が本当につまらない。当時はこんなので本当に笑っていたのか、と愕然となったほどです。
同時期に放送されていた裏番組の「8時だョ!全員集合」はまだぜんぜん賞味期限が切れてないのに、「ひょうきん族」は原型をとどめていないほどカビてる、というか。たぶんバラエティ史上でも、ここまでカビた番組はないと思う。
しかも「ひょうきん族」の場合、リアルタイムではメチャクチャ笑ったって印象とのギャップがすごすぎて、悲しくなるレベルなんです。
そんな中、唯一まともに見られたのが、たけしでもさんまでもなく意外や意外、西川のりおで、正直のりおはまったく好きなタイプの芸人ではないんだけど、何故かのりおだけはカビてないどころか古びてもいない。のりおだけが今日の芸人に近いリズムがあるなァとね。
本当に唯一笑ったのが全身被り物をしたのりおがジェスチャーと称して持ちギャグをやるシーンで、「ツッタカター」とか「冗談は、よせ」とか「ええ仕事しまっせ」とかね、むしろリアルタイムでは笑ってなかったと思うんです。何度も書くようにのりおは好きじゃなかったから。
なのに30年の時が経ったら笑えるものになってる。
しかしいったい何者なんだ西川のりおってのは。こんな時間差で面白いと思わせるとか、アタシには「とてもとても」理解出来ませぬ。