クレージーキャッツのメンバーが公式レコーディングした楽曲にもかかわらず、クレージーキャッツ関連のCDには一切収録されてない、なんてのが数曲あります。
これらの楽曲がクレージーキャッツ関連のCDに収録されない理由は明白で、たしかにメンバーが歌っているのですが、クレージーキャッツの活動とはまるで関係がないからです。
しかしまとめられていないという理由で知名度も低い。ま、それでも正直「ウルトラレア」と言えるほどなのかはわからないけど、ずいぶん昔に「スーパーレアソングス」っていうテキストを書いたことがあるんでそれに合わせました。
ま、もし次にやるとするなら「ぶちゃむくれレアソングス」にするしかないんだけど、これ以上のレアな楽曲となると、もう非公式レコーディング曲(CMソングとか)になっちゃう。
さすがにアタシもCMソングともなると全貌を把握しているわけじゃないからねェ。
とにかく、そんなわけで始めます。
◇ お互い様なんていえない
◇ や・る・わ!!
◇ 私達にはきっと出来ます
すべて河合奈保子主演のミュージカル「THE LOVER in ME ~ファースト・クリスマス」のサントラ盤に収録されたもの。
谷啓はこのミュージカルに声のみの出演だったようだが、河合奈保子や畠山久と劇中で歌っている。
ま、言ってもサントラなので、一曲だけ取り出してどうこういうもんじゃないけど。
◇ Gachooooon No.2(Ecology Mix)
◇ Gachooooon No.3(Let's go! Mix)
元はリクルート・フロムAのCMソングだけど「Gachooooon No.1(Samurai Mix)」のみ「クレージーキャッツデラックスボックス」に収録されています。
しかしこれを「谷啓歌唱」と言っていいものか。「ガチョーン!」をサンプリングしてSE的に使ってるだけだし。
◇ 質草さらば
「オフ・オフ・マザー・グース」収録。谷啓歌唱。
極めて短い曲で伴奏も質素極まりないが、谷啓らしいオフザケが楽しい。
◇ 新年
「またまた・マザー・グース」収録。植木等歌唱。これが植木等歌唱の最後の公式レコーディング曲となった。
◇ ドンドンズズンがんこちゃん
NHKで放送された着ぐるみ劇「ざわざわ森のがんこちゃん」主題歌。谷啓歌唱。
作曲は植木等のご子息である比呂公一。実は谷啓 x 比呂公一コンビは「シャーロックホームズとワトソン博士」に続いて2曲目。メロディよりリズム重視にすることで谷啓を良さを上手く引き出している。
なお谷啓逝去後は瀬川瑛子バージョンが番組で使用されている。
◇ NaHaNaHa vs. Gattchoon Battle
◇ WE ARE THE REAL ENTERTAINERS
◇ WE ARE THE REAL ENTERTAINERS(RADIO EDIT)
3曲とも「BEATMANIA GOTTAMIX ORIGINAL SOUNDTRACK」収録。谷啓とせんだ光雄(当時)の掛け合いで歌われる。
谷啓は「ガチョーン!」はもちろん、途中トロンボーンを吹くというサービスぶりで、予想外に楽しい仕上がりになっている。
◇ ジャガジョゴ
「フォーバブルボウズコレクション」収録。2002年発売だが、元々1993年に発売された「スイッチ」というゲームソフトで谷啓がヴォイスアクターを務めたことが発端。(構成は末期「シャボン玉ホリデー」の作家でもあった喰始。音楽は谷啓。なお一部のキャラクターデザインも谷啓が担当している)
2002年にPS2に移植されたのを機に演奏を担当したポカスカジャンと谷啓でフォーバブルボウズとして上記CDを作成。
デキシーランドっぽいアレンジなのがいい。
◇ 月光価千金(Get Out And Get Under The Moon)
2005年に発売された山下久美子のコンセプトアルバム「Duets」に収録。この時期になるとすでに植木等は歌えなくなっていたため、翌年発売の「Still Crazy for you」同様セリフでの参加。
かつて山下久美子が所属していた渡辺プロの大先輩ということで選ばれたようだが、おそらく山下久美子は植木等が歌えないのを知らなかったのではないか。植木等のセリフは味があるが、とってつけた感は否めない。
すべてCD時代の作品で、アナログ盤時代のものはあますとこなく関連CDに収録、といいたいのですが、アルバム「パパといっしょに」の数曲や、「シャーロックホームズとワトソン博士」はいまだ未収録です。
これらに「デラックスボックス」のみ収録の「もしもタヌキが世界にいたら」、「珍説ひつじ物語」、「「ニッポン無責任野郎」宣材」、「イビキ・ア・ラ・カルト」、「世界の子守唄」、他にはクレージーキャッツのメンバーが関与した楽曲、たとえば「砧音頭」(植木等作曲)や「ナカナカ見つからない」(スリー・ファンキーズ・桜井センリ作曲)なんかも合わせて、ぜひCDになってもらいたいですな。