クレージーキャッツのファンサイト、なるものをやってるとなったら、もう当然クレージーキャッツのメンバーが主演している映画は全部観たんだよね?と思われるかもしれません。
しかし正直なところ、かなり観てない作品が多いんです。しかも全30作しかない東宝クレージー映画さえ観てないのが一本ある。
このことについて、アタシは別に恥とは思ってないので堂々と書きましたが、では何を観ていないのか、それを書こうかと。
◇ 日本一のヤクザ男(主演・植木等)
これはLDでも出てたし、3年前だったかには日本映画専門チャンネルでも放送されました。だから映像自体は手元にあります。
でも観たことがない。正確には観ないようにしている。だってこれを観たらすべてが終わっちゃう気がするから。
とは言っても冒頭のクレジットまでは観たりはしたんだけどね。
◇ おれについてこい!(主演・ハナ肇)
たぶん観る機会は幾度かはあったと思うんですよ。だけれども用事があったり、どうも気分が乗らなかったり、金欠だったりで劇場まで足を運ぶことがなかったっつー。
ま、ハナが大松に顔が似てるってだけの映画だろうし。スカパーで放送されたら観るけど、劇場にかかっただけじゃあ、ねぇ。
◇ 続・西の王将 東の大将(主演・藤田まこと、谷啓)
正編は2017年に観た。うん、非常に古澤憲吾らしい作りの微笑ましい作品でした。内容はやや下衆だけど。
続編の方は谷啓追悼みたいなプログラムをどっかでやって、その時に上映されたはずだけど、いろいろ野暮用があってどうしても行けなかった。ちょっと後悔しています。
だけれども続編は杉江敏男なんだよね。うーん。いや「お姐ちゃん」シリーズの時の杉江敏男は良い感じなんだけど、東宝クレージー映画の2本がね、どうも。谷啓との相性もあんまり良さそうな感じじゃなかったし。
◇ 喜劇 競馬必勝法 大穴勝負(主演・谷啓)
3部作のうち、2作目のコイツだけ観たことがない。
1作目と3作目はどっちも好きなんですよ。とくに3作目の大橋巨泉は最高です。安っぽい設定だけど、瀬川昌治の職人芸で実に楽しく観れる。
CDではオミットされてるけど、主題歌もいいんですよ。とくに3作目の「♪ 当ッたるゥ 当ッたるゥとォ最初から~」ってヤツ。作詞が関沢新一。特撮モノの脚本や美空ひばりの「柔」の作詞者のね。どういう経緯があって東映の喜劇映画の主題歌の作詞を引き受けたのかはかなり謎だけど。
◇ 素敵な今晩は(主演・犬塚弘)
「西の王将 東の大将」と同じ時にやってたんだけど、どうにも都合がつかずパスしました。本当はこっちのが観たかったくらいなんだけど、こういうのはタイミングがすべてですな。
◇ 喜劇 社長さん(主演・ハナ肇)
昔はレンタルビデオ屋に行けばかなりの確率で置いてあったんですよ。だけれども、何となく「ま、今回はいいや」ってなって。
そのうちまるで見かけなくなった。もうどこにも置いてない。今思えばあの頃観ておけば良かったんだけど、じゃあ今名画座で上映されて観に行くかって言われたら、ね。よほど時間があれば別だけど。
◇ だましの仁義(主演・谷啓)
監督が福田純、主演が谷啓で共演が小沢昭一、とくれば観たくないわけがないんだけど、これも縁がない。
どうも小沢昭一追悼一周忌の特集で上映したみたいだけど、まったく気づかなかった。いやこれ以外にも小沢昭一主演で観たいのは結構あるんで、この特集を知らなかったのは悔いが残ります。
で、それからだいぶ時間が経った2021年、偶然というか、どのタイミングがまったく記憶がないんだけど、ラベルに何も書いてないDVD-Rに「だましの仁義」が入ってるのを発見した。
でもこれ、かなりの短縮版なんだよね。やっぱ全編見たいし、というかこれだけはDVD化とかの話の時(講談社のムック本の時も)カスリもしないんだよね。
◇ 怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス(主演・犬塚弘)
何度も言うように特撮モノには興味がないのでね。つかこれ本当に犬塚弘主演なの?「喜劇・右むけェ左!」みたいな感じで格的に主演扱いのような気がしてるんで、あんまり観ようと思わないんですよねぇ。
こんな感じですか。
まァ、「日本一のヤクザ男」を観ないようにしてるのと同様の理由で、どこかに「全部観てしまうと終わってしまう」みたいなブレーキをかけてるのも事実なんですよ。だからみすみすチャンスを逃しているのもあるわけで。
しかしアタシもそろそろ大台なわけで、そろそろリミッターを外してもいいんじゃねーの?とはね、思ってる次第でして。