志村けんのコントのような体験をした街・北海道某所
FirstUPDATE2017.12.8
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 「北海道某所」としたのは別に地名をボカしたいわけではなくて、詳しい場所をまったく憶えていないのです。北東部の温泉街であったのは間違いないけど、どこかがさっぱり思い出せない。何しろアタシが北海道に行ったのは今から20年も前ですからね。その前はというと高校時代に修学旅行で、それ以降はただの一度もない。だからそもそも北海道に明るくないっつー。
 そんなあやふやな記憶なのですが、このエピソードのことはかなりはっきり憶えている。それほど衝撃的であり刺激的だったからなんですがね。

 まず簡単に「いきさつ」を書いておきます。
 大学で同じサークルだった友人のTは仕事の関係で北海道に引っ越すことになりました。
 何度か「遊びにおいで」というお誘いはもらっていたのですが、何しろ北海道は遠い。しかも札幌ならともかく位置的には札幌より網走の方が近いような場所です。
 しかしいろいろあって、結局アタシは北海道に行くことにした。たしか1996年だったと思います。季節でいえば春っつーか冬。詳しくは忘れたけど、2月か3月じゃなかったっけ。
 女満別の空港まで迎えに来てもらい、そこから網走刑務所跡に行ったりしたけど、その辺の話は今回は割愛。
 翌々日だったと思うけど、クルマで2、3時間の近場に(北海道ではこれで『近場』らしい)温泉があるので行こうということになり、T、Tの嫁さん(彼女も大学の同窓生で旧知の仲)、アタシで某温泉に向かった、という次第です。

 宿泊したのは相当大きい旅館だった。とにかくロビーが馬鹿デカかったことを憶えている。ま、旅館の名前はおろか温泉地の名称すら記憶にないんだけど。
 馬鹿デカい旅館だけあって、二種類の温泉が用意されていました。アタシもTも無類の風呂好きなので、チェックインするなりさっそく温泉に向かった。たしか屋上だったと思うけど、とにかく大露天風呂です。
 うん、これは気持ちいい。別に温泉に入るために北海道くんだりまで来たわけじゃないけど、来た甲斐はあったと思えるほど気持ち良かった。
 その後も、周辺をウロついた後、夕食前、夕食後、とまさに立て続け状態で温泉に向かうといった有様で、アタシらのあまりの風呂好きにTの嫁さんも呆れ返っていました。
 ここまでは、まァ、普通のほのぼのとした話。問題はここからです。
 Tは「そういや、もう一個温泉があったな。そっちも行ってみるか」と言い出した。もちろんアタシも異論はない。異論はないけど、もう一個の方は地下にあるとのことで、あんまり面白くなさそうだな、と。
 でもせっかくだから行ってみるか。別に地下がダメでも大露天風呂があるんだし。

 地下の温泉はいわゆる岩風呂ってヤツです。ゴツゴツした岩場に湯が張ってあるみたいなイメージ。岩風呂はいろいろ行ったけど、ここまで如何にも岩場、みたいなのは初めてだったので、ほんの少しテンションが上がった。
 けど大露天風呂に比べたら閉塞感がすごい。当たり前です。地下なんだから。
 あんまり面白くないなぁ。やっぱ大露天風呂の方が、と思った瞬間でした。いきなり、という感じで岩の隙間からデルタゾーンが見えた。
 !!!
 ここまで書けばお分かりでしょう。そう、ここは男湯と女湯の境も岩で出来ている。しかも几帳面に積んでいるわけではないので、ところどころ隙間がある。
 つまり女湯が、何の苦労もなく、極めて容易く覗ける仕組みになっていたのです。
 しかも人気なのは大露天風呂の方。地下の岩風呂はぜんぜん人気がない。アタシら以外男性客は誰もいない。

 お、おい!これはとんでもないぞ!!

 何が恐ろしいといっても、女湯に誰かが入ってくると、角度の問題でまず最初にデルタゾーンが目に飛び込んでくるのです。顔や胸ではなく、まずデルタゾーン!
「か、変われ!」「いや、もうちょっと!」
 そのうち女性客がいなくなり、アタシたちも冷静さを取り戻した。
 これって、完全に、オレら志村けんと田代まさしだよなぁ、と。
 もし「だいじょうぶだぁ」のコントなら、女性客が全員老婆とか、岩場が崩れるとかするわな、と大笑いしました。
 しかしいくら大笑いしても、これはコントではない。現実です。
 ということは、やるべきことはひとつ。
 若い女性客が来そうな時間帯にまた来よう!と。
 部屋に戻り、テレビを眺めながら、どちらともなく「おい、風呂行こか」。もちろん大露天風呂ではない。地下の方。言葉には出さなくてもアイコンタクトでわかる。
 Tの嫁さんは呆れている。また?と。
 しかしさっきまでの「温泉に浸かって気持ち良くなりたい」という目的ではない。アタシもTも口には出さないけど、エロ以外の目的はない。ま、アタシとTの無類の風呂好きというのがTの嫁さんへの良い伏線になってくれたわけで。

 結局アタシとTは一泊二日の間に計10回以上温泉に浸かった。しかし人気の大露天風呂は最初の3回だけ。あとは全部地下の岩風呂です。
 何しろ早朝の5時に起きてまで行ったりしたくらいだからね。ふたりともエロへの情熱は風呂への情熱の比ではなかった、というか。

いやこのトシになっても相変わらずのエロエロオヤジなのは否定しないけど、もう純粋に好奇心っつーか「いったいあれはどこの温泉だったのか」を知りたいのです。一緒に行った友人に聞きゃいいんだけど、もうン十年連絡をとってないし、そもそも連絡先も知らないし。
かといって興信所ってのもなぁ。興信所に頼ってまでまたその温泉とやらに行きたいのか!と言われても、もう本当に好奇心だけだから!




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