テリトリー
FirstUPDATE2017.10.17
@Scribble #Scribble2017 #人間関係 #日記 単ページ テリトリー #2003年 tumblr

2003年3月頃に書いた日記を読んでみると、やたらと「テリトリー」という言葉にこだわっています。

自分で読んでもたしかに良いところを突いており、この当時は何らかのネタにするつもりだったらしい。
具体的にどういうふうに活用をするつもりかとか書いてないし、裏切ることになるかもしれないけど(ま、過去の自分の脳内を裏切るだけだけど)、ブログのネタにしてしまいます。
勘弁しろよな、当時のアタシ。

錦糸町にいる時、「なぜE(何度か登場している友人)は俺を自分のテリトリーにいれたのだろう」と考える。まぁ理由は様々、挙げようと思えばいくらでも挙げれるのだろうが、結局<感覚>だと思う。俺はギャンブルをする女を好ましく思っていないが、もし(ギャンブルを)せざるをえない環境に育ち、それ以外パーフェクトな女性が現れたらどうするのだろう(2003年3月23日付の日記より)


文章が多少おかしいのは我慢してください。これでも結構直したんですよ。まだ文章を書きなれていない頃だったとはいえ、酷いわ。今は今で酷いけど。
知人と友人の境目でもいいし、友人と恋人の境目でもいい。その境目に常に立ちはだかるのは「テリトリー」というね、かなり動かし難いものなんじゃないかという話なわけで。

俺が会社の他の人をみていて理解できないのは、今まで自分のテリトリーに同類の人がいなかったからではないか?またいたとしても自分のテリトリーにけしていれようとも、入っていこうともしなかったのだろうし。
いつ、どんなタイミングで、人は他人を自分のテリトリーにいれてもいいと判断するのか


どうも抽象的でいけない。言いたいことはわかるけど、もう少し具体的に書けないものか。日記だから、といってしまえばそれまでだけど。
リアルのアタシを知ってる方ならご存知のように、アタシは他人を易々と自分のテリトリーに入れたがらない人間です。と書くと、何だかものすごい警戒心が強い人間みたいに思われるかもしれないけど、警戒心というよりは、もう、単純に面倒くさがりなんですね。もっといえばわがままともいう。わがままったって自分の意思を突き通す類いのわがままではなく、本当は気に入らないことは山ほどあるのに我慢してしまうタイプのわがままです。

だから対人関係がしんどい。わがままならわがままで、やんわりとでも本音をいえば良いのに、ま、これくらいは我慢するか、とやってしまう。
幸いアタシは溜め込むタイプではないので、それで追い詰められるまではいかないんだけど、その時その時は、少なくとも気分はよろしくない。
気分を害したくないのであれば、誰とも付き合わないでおこう、というね、良くないのはわかってるんだけど、ついそっちに気持ちが流されてしまいがちです。

しかし本当に誰とも付き合いたくないか、つまり友人なんか一切いらないのか、というと、さすがにそんなことはない。
やっぱ、中には、ああこの人だったら、と思う人はいます。んでそういう人と会うのは楽しみだし、実際に楽しい。ま、それでも我慢するようなことは皆無じゃないけどさ。
自分の方から接触を持とうとするなんてのは、これは完全に「あなた、自分のテリトリーに入ってください」と言ってるも同然です。

たぶんね、本当に人懐っこい人なら、テリトリーなんか意識することもないはずなんです。初めからフルオープンで他人と接してたらテリトリーなんか存在するわけがない。
でもそんな人だって恋愛だけは別のはずで、もちろん世の中には生粋のプレイボーイはいますが、いやむしろプレイボーイの方がテリトリーを意識してるんじゃないかね。見せたくないことも多いだろうし。

(男女間において)「つきあう」という行為は結局お互いのテリトリーに入りっこしましょうということなのだろう。となると当然その深さの違いが破局の原因になるということか


よく離婚の原因で「価値観の違い」なんて言いますが、ま、マヤカシですね。相手の価値観なんて別に死ぬまでわからなくても問題にならなかったりするし。
結局テリトリーの問題だと思うんですよ。浮気はダメ、不倫はダメ、と言いますが、浮気や不倫をするというのはパートナーへ不可分領域を作ってるってことになるわけだから。

「今日、◯◯市△△町の□山◇子ちゃんと浮気してくるから」

なんて嫁に告げてから出かけるヤツはいないし、嫁は嫁で「あなた、しっかり!」なんて言うわけがない。
言うわけがないという前提を抜きにして、万が一、そんなことが言い合える夫婦関係なら不可分領域を作らないってことになるわけで、たぶん問題にならないんじゃないかと。

もちろん夫婦だから、恋人だからって一切不可分領域を作るなってことじゃないんですよ。けど、仮にバレたところで土下座のひとつでもすれば許してもらえることじゃないでしょ。
それは「パートナーに内緒で高価なモノを買った」とかの話で、つまりはバレても何とか話を収めることが出来るレベルなら、別に内緒事っつーか不可分領域を作ってもいいと思う。何もかもオープンなんて、それはそれで嫌なもんだから。ま、中には些細なことでも不可分領域を作って欲しくない人もいるから何ともいえないけどさ。

ま、それは置いといて、自分の趣味にパートナーだったり友人を引き込むってのは結構勇気がいることなんです。失敗した時の空気は二度と味わいたくないレベルになっちゃうから慎重になって当然です。
「嫌じゃないけど怖い」、この心理はそう簡単には曲げられない。恐怖心に打ち勝ってまでやっても、そこまでのメリットはないし。

「釣り、行く?いや酔いやすいのは知ってっからさ、船釣りじゃないよ。沖で釣るだけ。虫も大丈夫。触らなくていいから。ああ、入れ食いの場所だからね。じっと待つとかしなくていいから退屈とかしなくていいと思うし・・・行く?」

アタシはあんまり釣りが好きじゃないんだけど、こんな甘言に乗せられてついて行ったことがある。んで案の定、まるで楽しくなかった。
単にアタシが釣りの時間を楽しめなかっただけならいいんです。それより、せっかくアタシを楽しませるためにいろいろ準備してくれた、そして自分のテリトリーに入れてくれようとした友人の気持ちを考えると、ものすごく申し訳ない気持ちになった。
アタシとしても「釣り?ダメダメ。やっぱりつまんないよ」なんて口が裂けても言えないから苦しかったわけで。

もちろんこんなことを考えながら恋愛や夫婦関係、友人関係を構築する奴はいないだろうけどね。全部後で考えたら、というレベルの話です。
それでも無意識に慎重になったりする人間もいる。いっぱいいるかはわからないけど、少なくともアタシはそうなわけでね。







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