もしも生まれ変わるなら
FirstUPDATE2017.8.15
@Scribble #Scribble2017 #妄想 @戦前 単ページ 転生 1930年型 #1960年代 #1990年代 #2000年代 #大阪 #戦争 #戦後 #東京 #震災 tumblr

もし、自分が好きな時代、好きな場所に生まれ変われるなら、いつ、どこを選ぶべきなのか。これは結構難しい問題です。

まず場所から考えてみたいと思います。
本当はガイコク、それもヨーロッパがいいんだけど、残念ながらアタシの知識の中にたいしてヨーロッパの歴史が入っているわけではない。だから細かく何年何月のどこそこの街まで決めなきゃならないとなったら、避けたい事案がわからないので決められないのです。
そうなると日本です。日本の、ま、近代史、現代史ならそれなりに頭に入っているし、避けたい事案もわかるからね。
日本限定なら、もう東京一択です。他の選択肢なんか考えられない。は言い過ぎにしても、田舎なんかまっぴらと思っている以上、東京か大阪しか選択肢がないわけで、アタシは関西の生まれなので、どうせなら次は東京がいいなと。

次に時代ですが、単純に面白そうだな、と思うのは
・1858年生まれ
・1993年生まれ
ですか。
1858年の方は10歳で大政奉還(明治)、54歳で大正、67歳で昭和、となるわけで、まったく違う時代を4つも体験できることになる。ま、いろいろくぐり抜けた上に長生きしなきゃいけないけど。
ただ、本当にこの時代を生きたいか、と言われると、正直興味があるものが少ない。そりゃ浅草オペラとかは観たいけど、60を超えてから観ても、ね。
1993年の方は、これはもう単純に「10歳の時に阪神タイガースが優勝」というだけです。
面白いとは思うんだよね。時代の移り変わりもあるし、2歳の時に阪神大震災、18歳の時に東北大震災でしょ。大変なことには違いないけど、こういうことがあるってのは、わかっておくべきだと思うし。
しかしこれも、やっぱ景気が悪くなる一方の時代に生まれるってのはね。未来もどうなるかわからないし、いろいろと考えものですよ。

他にはちょっと卑怯かもしれないけど、本当に自分が生まれた1968年。つまり生まれた場所だけを東京に移し替えて、生き直すっつー。
もし今の知識なり知恵なりを保持したまま生き直せるのであれば、わりと楽しいとは思う。たとえばもっと冷静に、マイコン華やかなりし頃のこととかを味わえたら、相当楽しいと思うし、ましてや東京で生まれ育ってとなると、当然あの時代の秋葉原にも行けるわけですよ。こんなの楽しくないわけがないじゃないですか。
バブル期だって、もっと恩恵を噛みしめるように味わえば良かったと思ってるし、うまく立ち回ればひと財産も築けたとも思うし。
だけれどねぇ、せっかくなら自分の趣味趣向に特化した、暮らしてみたい時代を選びたい、とも思うわけで。というかこのエントリの趣旨が「もう一度人生をやり直したい」とかじゃないしね。

もしタイムマシンがあれば行ってみたい時代でいえば、1930年代、もしくは1960年代です。できればこの両方にかかるような時代に生まれたい。
しかし戦争には行きたくない。となると自然に生まれたい年は決まってきます。
1945年の時点で数えで19歳以下、であれば、まァ、戦争には行かなくて済みそうなんだけど、ギリギリは怖いので、余裕をみて1930年生まれ、とかでどうでしょうか。これならまず大丈夫です。

もう少し後、つまり1940年くらいまでじゃダメなのかってことでいえば、それじゃダメなんですよ。
1937年生まれ以降だと戦前モダニズムの時代を記憶してないだろうし、その間の1932~1936年生まれだと、今度は学童疎開という事案にブチ当たる。
もうこれは、何より避けたいことでして、下手したら戦地に行くより避けたいことかもしれない。
そうなると1930年か1931年しかないんだけど、どうせなら1930年がいい。
ちょうどこの年は「1930年型」って言葉が流行ったりしたんだよね。自身が1930年型って、何か良くない?

ま、それはいいや。
15歳の時に戦争が終わり、戦後の混乱期に高校生、そして日本の景気が本格的に良くなる朝鮮特需の頃に就職、さらに高度経済成長期が一番脂が乗っている30代、と、すべての面で悪くない。
サブカルチャーでいえば、戦前モダニズム華やかなりし頃が子供時代なんだから、これは強い。東京生まれなら、エノケンやロッパの舞台も生で観られただろうしね。また高校時代にアメリカのサウンドが入ってくるのもいい。

そして「ほぼ同年代」のクレージーキャッツの活躍をダイレクトに感じられるってのは大きすぎる。いや、せっかくこの時代に生まれるんだったら、何らかの形でクレージーの活動にイッチョ噛みたいと思うけどさ。
順当にいって、死期を迎えるのが2000年代に入ってから。一応新世紀は見れて、んであんまり良くなりそうもない時期に人生の終焉を迎えるのは、いろいろ納得できそうで、これもなかなか悪くないわけです。

もちろんどっちにしろ、単に生まれ変わってもしょうがないのですがね。あくまで今現在のアタシの知識を保持してないと、まったく意味がない。
でもそいつが一番難しいやね。いやむしろ、変に未来の知識とかあったら、それはそれで生きづらいことになりそうな気もするしさ。







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