雰囲気は消えた。さあこれからだ
FirstUPDATE2017.5.22
@Scribble #Scribble2017 #プロ野球2017年 単ページ 阪神タイガース 流れ 梅野隆太郎 #オカルト #AI #プログラミング tumblr

しかし日曜日は勝ちますねぇ。さすがに昨日ばかりは負けると思ってたのに。

あ、一応ね、月曜日は野球ネタと決めているのですが、日曜日に阪神が負けた時用のネタ(暇ネタ)も用意してるんですよ。ま、雨傘番組みたいなもんです。
ところがそれをエントリするチャンスがない。開幕三連戦で負けて以来、日曜日はずっと勝ちっ放しだからね。
さて、勝ちっ放しなんていうとエラく景気が良さそうですが、はっきりいって阪神の勢いは完全に消えてしまいました。
中日三連戦の三戦目からヤクルト三戦目の二戦目まで三連敗をしていたのですが、これ、中日との三試合目を落とした時点で正直予想できてたんです。

とにかく流れが良くない。都合が悪い時に限って都合が悪いことが起こる。でも審判ガーみたいな話じゃなくてね。
連勝中は「どんな展開だろうと最後にうっちゃれる」という空気が支配していました。だから負けていても逆転を信じて最後まで見ることができたし、あの9点差大逆転の試合だってずっと見てたわけで、結構早い段階で「これはもしかしたらイケるかも」と思ってましたから。
ところが中日との三試合目は、点差は1点なのに、もう追いつく気がしなかった。つまりは完全に「あの頃の、どんな点差がついても逆転できそうな」雰囲気が消えていたんです。

ネットなんかだと「流れなんてオカルト」とかいう人がいくらでもいます。
もちろんそんなことはあり得ない。人間がやる以上流れがないわけがない。そこまで人間が、というか生物が計算だけで行動できるわけがないから当たり前です。
そういやこないだ電王戦でトッププロ棋士がAIソフトに完敗した、なんてことがありました。
もちろん単純に、ここ数年の間に将棋のAIプログラムが大幅に進化したってのもあるでしょう。でもそれよりも、コンピュータの利点を最大限に活かした戦いをAIができるようになったってのが大きい気がする。
コンピュータはね、スタミナが無尽蔵なんです。人間なら疲れてきて、微妙に思考能力が落ちたりするけど、コンピュータには「考え疲れ」とかあるわけがありません。つまり「一瞬気を抜いてしまって」悪手を打ってしまう、なんてことは絶対にないってことになる。

アタシはそこまで将棋の世界に明るくないけど、実は最善手ではないんだけど、相手の思考を撹乱するために奇策を取る、なんてやり方があるそうです。
ま、思考というより「感情」なんでしょうかね。
とんでもない一手を打つことによって、相手は余計なことを考えるようになる。すると肝心なことを考える隙間がなくなり、最善手が打てなくなり形勢を有利に持っていけなくなる、みたいな。
しかしこんな作戦が通用するのは相手が人間だからです。コンピュータ相手にいくら心理戦を仕掛けても絶対乗ってこない。
何故ならコンピュータだから。

人間がやること、とくに相手と戦うゲームだったりスポーツに心理戦は欠かせません。つか心理戦で勝った方が試合にも勝つといっても過言ではない。
そして一度、心理的に不利な状況になってしまうと取り返すのが非常に難しい。対戦相手が変わっても、心のどこかに「またやられるんじゃないか」みたいな不安が心のどこかに残存している。
こういうのはね、慎重とは言わないんです。ただのネガティブです。スポーツの場合、慎重な采配、というのは成立しても、慎重なプレーはあり得ない。つかむしろやっちゃダメなんです。
悪い流れが来てるとはっきりした時、じっと待つだけじゃダメ、かといってバタバタと動き回ればいいってもんじゃない。その辺の見極めが非常に難しく、結果としてなかなか悪い流れから抜け出せない、という。

昨日阪神が勝った最大の理由は、負けている展開であえて、今リリーフで一番信用できる桑原を投入したことだと思う。いや正確には桑原が期待に応えて、完璧なピッチングをした、これが理由です。
苦労人の桑原が、接戦の時と何ら変わらぬ素晴らしいピッチングをした、これで悪い方向にしかいってなかった流れが、ほんの少し変わったんです。
まだぜんぜん流れは悪いですよ。最終的には昨日は勝ったとはいえ悪い流れが完全におさまったかというとおさまっていない。針はまだまだ悪い方に振れている。
ただおさまってはいないけど、とりあえずはどんどん悪い方にいっていた針が止まった。そして止まっている間にワンチャンスを活かして得点が入り、相手のミス(敬遠ワイルドピッチ)を誘い込むことができたんです。

昨日の試合であとひとつ。最後の雄平へ配球を見て「梅野、本当に成長したなァ」と感心しましたよ。あそこでフォーシームを投げさすか?左打者なのでスライダーはないにしろ、普通ならスプリット、もしスプリットでなければツーシームですよね、ツーシームだってドリスは150キロ以上出るんだから。
なのに最後はフォーシーム。あれは打てないよ。雄平としても最大限スプリットをマークした中で、インコースにズバッ!だもん。
梅野は壁性能が高いってのはいい加減相手チームにも知れ渡っているだろうから、雄平も梅野は満塁の状況でも構わずスプリットを要求するだろう、というね。その裏を完璧についたんだから。
打つ方はともかく、ここままいけば名捕手が誕生するよ、マジで。

兎にも角にも、悪い流れの中、同一カード三連敗しなかったってのは大きすぎる。
負けてる間、あんまり他球団の結果とか知らなかった(つか知る気が起こらなかった)んだけど、あんだけ負けたのに、まだ2.5ゲーム差あるんだね。
つまり阪神が負けてる間に二位の広島はもっと負けたってことか。
まだ順位を気にする時期ではないとはいえ、勝っても勝ってもゲーム差は広がらず、負けても負けてもゲーム差が縮まらない。そういう意味では「シーズンとしての「流れ」」はまだあるんでしょうな。

あとは今現在のチームとしての流れをどれだけ早く取り戻すことができるか。つか選手個々がいつ調子を戻してくるか、ですよね。
とくに糸井!たぶん今が移籍してきて一番苦しい時だと思うけど、頑張れ!!







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