モヤモヤ朝ドラ2
FirstUPDATE2017.5.14
@Scribble #Scribble2017 #テレビドラマ #インターネット #物申す 単ページ 朝ドラ べっぴんさん カーネーション ひよっこ 言いがかり

もうこのタイトルじゃぜんぜんわからんな。ま、いうまでもないけど「モヤさま2」のモジリなんだけどね。だから「1」はありません。

今の朝ドラね、タイトルでいえば「ひよっこ」ですが、正直あんまり見る気はなかったんですよ。でも気が変わったのは、音楽が宮川彬良、主題歌が桑田佳祐だったからです。
わかります?そう、このふたりはアタシの大好きな宮川泰直系の人なんです。宮川彬良は息子だから当然として、桑田佳祐も至るところで「宮川泰の影響を強く受けている」と言われてますからね。
どっちかだけじゃダメだった。ふたり揃って初めて「宮川泰スピリッツが充満した」と言えるわけで。実際音楽も主題歌も良いですし。

ドラマとしても内容は悪くない。ものすごく良いわけでもないけど、少なくとも見続けるのが苦痛ではありません。アタシなりにですが十分堪能しております。
ただ視聴率があんまり良くないみたいで。
それはね、ま、アタシなりの考えはあるんだけど、今後どうなるかわからないし、放送終了までは沈黙することにします。
ま、それはいい。問題なのは「何故視聴率がイマイチなのか」ってのをね、よくネットニュースで見るんだけど、その理由付けがムチャクチャなんですよ。
イケメンが出てないとか。ドラマってイケメンが出てたら視聴率が取れるの?ふーん。
もっと酷いものになると、前作の「べっぴんさん」の内容が悪かったからそれを引き摺っている、なんてのもあって。

アタシは「べっぴんさん」にかんしてはかなり評価しています。
たしかに評価のポイントが難しいドラマだったってのはわかるんだけど、ちゃんと見てればね、かなりガッチリ作ってあることはわかると思うんです。
ところが「ひよっこ」を評価して「べっぴんさん」が面白くなかった人にはそうは見えないらしい。せっかく「ひよっこ」は面白いのに「べっぴんさん」のせいで視聴率が悪い、だと。

ま、しかし、百歩譲ってね、面白い面白くないは個人差の問題だとする。しかしこの手の記事で必ずあるのが「べっぴんさん」は主人公が終始暗い表情をしていた、なんて書いてある。もうどれもね。もしかしたら同一人物が書いてるのかもしれないけど。
アタシの感想っつーか記憶で書けば、むしろ「べっぴんさん」の主人公が暗い表情をしているってシーンがまったく思いつかないんですよ。
そりゃ展開として真剣な表情とか悲しみに暮れる表情はありましたよ。でも暗い沈んだ表情の場面なんか途中からぜんぜんなかったし、どっちかといえば常に笑み(笑い、じゃないよ)を浮かべてるって印象です。
何つーか、お前、ちゃんと見てたのかよ、と思ってしまう。

アタシが「主人公に暗い表情が多かった」となって浮かぶ朝ドラは「カーネーション」なんです。
何度も書いたように、アタシの実家は朝ドラを見る習慣はなかった。大人になってもたいして見てるわけでもなく、真剣に見たのは「ちりとてちん」「カーネーション」「あまちゃん」「べっぴんさん」の4本だけです。
これ以外にも「芋たこなんきん」「瞳」「だんだん」「つばさ」「ごちそうさん」「マッサン」あたりもまったく見なかったわけじゃないけど、いずれもいい加減な視聴だったり、途中でリタイアしたしたわけだから、見た数には入らない。
だからイメージとして「暗い表情の主人公」というのが他の作品でもあるのかもしれないけど、アタシは知らない。知ってるのは「カーネーション」だけです。

正直、「カーネーション」にかんしてはリアルタイムでホメすぎた。たしかに「画期的なドラマ」だったって意見は変えないけど、途中あきらかにガタピシしたところもあったし、全体としては「ちりとてちん」や「あまちゃん」にはるかに及びません。どころかアタシは「べっぴんさん」よりもかなり下だと思っている。
「カーネーション」の主人公はパワフル型っつーか猪突猛進型なので気づきづらいのかもしれないけど、基本笑顔のない主人公だった。あくまで印象としてです。

別にそれが悪いってんじゃないよ。喜怒哀楽の激しい主人公=名作の条件、じゃないから。でも逆にいえば、仮に印象としても「主人公が暗い表情をしていた」のが本当だとしても、だからつまらなかった、とはならないはずです。
そして、先ほど書いたように、本当は別に終始暗い表情をしていた、なんてことはない。
つまりどっちにしろ「言いがかり」レベルなんです。

そんなに話題にならなかったのは間違いないけど、たぶん「べっぴんさん」は相当「言いがかり」が多い作品だったと思う。
以前書いた「あの時代にこんなものはなかった」という類いの「言いがかり」から始まって、主人公の表情が云々という「言いがかり」。
これは詳しく書いたらキリがないから簡単に書くけど、登場人物のキャラクター造形を「伏線」としてムチャクチャにしてあるのに、まるで作品としてムチャクチャみたいな「言いがかり」。
さらにドラマが終わったら終わったで、「べっぴんさん」のせいで「ひよっこ」の視聴率が取れないという「言いがかり」。

いったい「べっぴんさん」の何がそんなに憎いんだ、みたいなね、見当違いの言いがかりばかりされてるのを見ると、つくづくスタッフもキャストも気の毒だと思う。しつこいけど当たってるのならともかく、頓珍漢な見当違いの言いがかりばかりなんだもん。
もしアタシが「べっぴんさん」、そしてこれは「ひよっこ」にもまったく同じことがいえるんだけど、ひとつだけケチをつけるなら、頼むから「フォント」を使うのを止めてくれよ、と。
「べっぴんさん」でいえば、闇市の「ノボリ」の文字があからさまにフォントだったし、「ひよっこ」でも名札の文字がこれまたフォント。
いやさあ、んなもん手書きで書いてもそこまでの手間じゃないでしょうが。どっちもなぐり書きでいいんだし。別に「視聴者に絶対に認識させたい重要な文字」ってわけでもないんだし、読めりゃいい、最悪読めなくても何の問題もないんだから。

あのさ、せめてケチを付けるなら、この程度にしてもらえませんかね。粗探しにもなってない粗探しして言いがかりしても、言いがかりしてる方が○○に見えるんですけど。







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