えと、これまでもいろんな<街>について書いてきましたが、「愛すべき街」という基本ラインを守ってはいたんですがね。
しかし今回は趣向を変えて、どうも、嫌な記憶しかない<街>のことを。
ま、マイナス方面の話なので、地名にかんしては一応イニシャルにします。たぶんすぐわかるんだろうけど。
◇ F県K市
ここは楽しい思い出が皆無ではないけど、とにかく最初の出来事が強烈すぎた。
今から20年ほど前、初めてこの街に「クルマで」行ったのですが、そこで信じられないことに出くわした。
追い越し車線を走っていたクルマが、停車していたアタシのクルマのサイドミラーに思いっきりぶつかっていったんです。
それくらいなら、まァ、どこの街でもあることです。信じられないのはここから。
そのぶつけたクルマ、素知らぬ顔で走っていった。頭に来たので後ろをつけていったらそのクルマ、逃げ込むようにガソリンスタンドに入った。
続いてガソリンスタンドに入ったアタシのクルマに近寄ってきた運転手のオバサン、何と
「何ですか!後ろをつけてきて!」
・・・は?
いやいやオタク、思いっきりサイドミラーぶつけて行きましたよね?、と努めて冷静に告げました。(人間本気で怒っている時ほど、妙に落ち着き払った言い方になるけど、まさにソレです)
するとそのオバサン、何と言ったと思います?
「それは気づかなかったんだからしょうがない。それより後ろを付けてこられたり、キツい言い方で責め立てられたりして、こっちのがショックだった」
まったく悪びれる様子もなく、もちろん謝るでもなく、こんなことをのたまったわけです。
もうこうなったら警察に行くしかない。別にたいした傷がついたわけじゃないけど、こうまで開き直られちゃ、ね。
でも不穏当な気配を察知したガソリンスタンドの店員が上手く機転を利かせて、大事にならずに済んだ。
この店員は普通にいい人で、アタシに
「ああいう人ばかりじゃなカですよ、あの人は特別。本当は良い街ですケン」
とフォローしてたけど、どうもいまだにF県K市というとこの時の出来事を思い出す。だって「初めて行った時」に「いきなり」ですよ。
◇ H県H市
さっきのが「怒り」なら、ここは不快感ですね。
そこの街はお好み焼きが有名なので(と書くとバレちゃうけど)、どうせなら美味いお好み焼き食おうぜ、となったわけです。
その時もクルマだけど、友達5人で乗っていて、アタシは運転していない。つまり運転上のトラブルではありません。
友達のひとりが「△△という店が美味い」という噂は知っていて、でも詳しい場所まではわからなかった。
今ならGoogleマップでチョチョイだけど、まだ1990年代。カーナビはあったけど、もっとザックリしたもんだったし。
近くまでは来ているはずだけど細かい場所がわからない、となったら人に聞くしかない。
「ああ、それやったら、ずっとあっちの方」
と教えられたものの、何とカーナビの地図上でどんどん遠ざかっている。ちなみにその店はチェーン店ではないので、別店舗を教えられた可能性はない。
つまりまったくデタラメを教えられたのです。
しょうがないからまたさっきの場所まで戻って別の人に聞いたら、今度はさっきとも別方向の、ぜんぜん違う道を教えられた。
何と二回も嘘を付かれたわけですな。
こうなったらタウンページと詳細地図を頼りに自力で見つけるしかなく、散々苦労した末、なんとかこのお好み焼き屋にたどり着いた。
そこは評判の店ということもあって、かなり行列ができていましたが、この時の店員の態度かすこぶる悪く、しかも1時間も並んで食べた肝心のお好み焼きもたいして美味くない、という。
せっかく友達5人で盛り上がってたのに、楽しいはずの食事がただただ不快かつ無駄な時間に変貌してしまったっつー。
だからここの球団もあんまり好きじゃない。ま、もう行く用事もないし、別にいいけどさ。
◇ A県N市
ここはね、別に怒り狂ったわけでもないし、不快な思いをしたわけでもない。
わりと理解できない風習があると言われている街だけど、アタシは別に何にも思わなかった。だから「いけ好かない」とは本当は違う。
でもひとつだけ、この噂は本当だったんだ、と思ったことがあった。
それは
本当に美人がいない
アタシが行ったのはN駅の周辺だけで、そのN駅周辺は別段繁華街ではない。とはいえ馬鹿デカいターミナル駅であることに違いないわけで、当然乗降客を含めてかなりの人数が行き交う場所です。
アタシは、とある事情から5時間ほど目的もなく駅周辺をウロウロしてたんだけど、この間、もう、何で?っていうくらい、女性のね、ま、器量が、うーん。
言っときますけどアタシは本人に言わないのはもちろん、芸能人や知人にたいして「ブス」だのなんだのって、陰であれ日向であれ一切言わない人間なんです。つか美醜関係なく不快な顔立ちはあるけど、美人かブスかで分けることは心の中でさえほとんどない。
この話を友人にしたところ「あんたがそこまで言うんだから、よほどなんだな・・・」と絶句していましたが、こんなアタシでさえもそう言いたくなるってのは、もうある意味凄い。
そしてもっと不思議なのは、男性にかんしてはむしろカッコ良さげな人が実に多いんです。
以前福岡は女性のレベルが高すぎる&女性余りなことから、男性天国女性地獄と書いたけど、それをいうならA県N市は男性地獄女性天国ですね。
器量に自信のない女性のみなさん、A県N市への引っ越しをご検討されたら如何でしょうか。アタシも福岡への引っ越しを検討しますんで。