ぜんぜん、足りない
FirstUPDATE2017.1.14
@Scribble #Scribble2017 #電脳 #PC 単ページ 性能 VR AR HMD Googleアース PostScript

もうお馴染み(?)の、「わけのわからないエントリタイトルの時はPC、もしくはスマホの話」です。

もうこれ以上、PCの性能が上がっても、一般レベルでは活用しようがない、という人が必ずいます。しかももう20年以上前からそういうことをいう人はいた。つかアタシも最近似たようなことを書いた。
ま、近年はPCの性能向上が鈍化していると言われていますし、これで十分、と思えるシーンっつーか使い方も増えてきました。

たとえばブラウジングなんか低性能PCはおろか、スマホでさえ何の問題もない。ワードやエクセルはもちろん、ゲームだって軽いものなら(3Dのゲームでも最新のやつでなければ)、よほど古い機種以外は容易くこなせたりします。
アタシが使っているメインPCはCorei5でもかなり古いヤツですが、処理速度にはほとんど不満がない。たしかに動画編集をしている場合は「もうちよっと速いのが欲しいな」とは思うのですが、動画編集が「一般的な使い方」かというと、これまた微妙なところで、少なくともマウスの使い方を覚えた程度の初心者にはまったく関係がない作業だとも思うわけで。

ところが「とんでもないマシンパワーと小型化、そして省電力」が必要な性能が、それこそマウスの使い方を覚えた程度の初心者にも、関係がある話になりつつある。
それがVRです。
昨年、ついにPSVRが発売されました。アタシはいまだに試せてないのですが、評判はなかなか上々のようです。
しかし、スペックを見る限り「いろいろ妥協してきたな」というふうに見えてしまう。

まずPSVR自体の性能です。解像度は1920X1080ですからフルハイビジョン相当ですが、実際は両目で見るために二分割されている。つまり960X1080、と、かなり低い解像度になってしまっています。
ゲームとしての性能もそうで、ソニーは従来型のPS4では足りないと思ったようで、さらに高性能のPS4Proを出してきた。
しかしPS4Proとて従来型よりマシという程度になっているようですが、コンシューマ機の販売価格を考えるなら、この性能が限界でしょう。

本当に「まるでそこにいるかのような」臨場感をVRでやろうと思えば、片目だけで4K相当の解像度(つまり4Kの倍必要)、120fpsの速度が必要と言われており、ものすごい画素を処理しなきゃいけない。
PSVRはPS4と「繋ぐ」ことで成り立っていますが、視界が塞がれているのにコードで繋がれている、のはどう考えても不自然て、本当なら完全にスタンドアロンでないといけないと思うのです。
でも、それは今の技術では逆立ちしも無理です。
被ってても重くないHMDの中に、現在のワークステーション並みの処理速度をこなせるCPUとGPUを搭載して、最低2~3時間は保つバッテリーも載せる、そんなことは価格を一切無視したとしても、無理すぎて試そうとも思わないレベルです。

これね、ゲームをやらない層には関係ないんじゃないか、と思われるかもしれませんが、さらに技術が進めば「一般の人が余裕で関係のある」ソフトウェアも出てくるんじゃないかと思っているのです。

たとえばテレビ電話。従来のテレビ電話の最大の欠点は「相手の顔が見えているだけで、目の前の相手と会話している、みたいな臨場感がまったくない」「カメラの位置の都合で目線が合わない」「散らかった部屋を見られなくない」なんかが挙げられていましたが、これがVRになると解決する。
一番目のは当然として、二番目のと三番目のは、センサーで表情を読み取り、いわば生成した人間の映像を送信するんだから、部屋というか背景は関係なくなる。本当の表情ではなく(本当はHMDを被ってるし)、生成した映像なんだから当然目線を合わせることもできる。
これだけでもVRを使う価値が出てきます。

あとは旅行ソフトですね。
GoogleアースをVRに対応させろ、という声をよく聞きますが、まァ今やってもたぶん変な感じになるのはわかります。背景の人間が動いてないんだから。
でももし完璧に対応できれば、これは本当にものすごいことです。触ることができない以外、もう世界中どこでも気軽に旅をすることができるようになる。
そこまでやらなくても、たとえは列車とか飛行機の最前面に360度カメラを付けて録画すれば、それだけで楽しすぎるコンテンツになる。しかもこれなら操作は一切いらないしね。

これはもう半分はできるけど、映画を観るとか、電子書籍だって本当に目の前の本をめくっているが如く読めるようになりますね。PCの操作だって、当然できるようになるだろうし。いやこれは、どっちかっていうとVRじゃなくてARか。
もちろん複数台接続して、会議なんかも可能だろに.そうね。ま、それはやりすぎっつーか、あんまりやるべきことじゃないけど。でも合コン程度ならいいんじゃない?

この辺りのコンテンツは、PCで一切込み入ったことをしない初心者やゲームにまったく興味のない人にも余裕で関係ある話です。たぶんスタンドアロンのVR機が普及価格になれば、逆に興味を示さない人の方が見えないほど可能性があると思う。
しかしそれを乗り越える技術の壁は高いねぇ。何とかあと20年以内に実現しないものでしょうか。そうなりゃアタシの老後の楽しみになるんだけどさ。

正直、このエントリの内容っつーか考え方は令和以降に大きく変わったのですが、ま、これはこれでいいや。「こんなことを考えてました」って記録になるし。




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