2016年老化の旅
FirstUPDATE2016.12.31
@Scribble #Scribble2016 #大晦日 #老いらく 単ページ 腹部の痛み 肉が食べられない

いよいよ今年も終わりです。皆様、今年はどんな一年でしたでしょうか。アタシは・・・、まァ、何と申しましょうか。

仕事のことをここで書いてもしょうがないので、あくまで個人的なことを書きます。
とにかく今年ほど「老い」を感じた年もなかった。いろいろ老けたなぁ、というのが実感としてあります。
まずは白髪。いや、これでも人並みからしたらかなり遅いのですよ。普通は30代からポツポツ、40代半ばでかなり盛大、なんてパターンが多いようですが、40代後半でポツポツ、ですからかなり遅い。

逆に遅いからこそショックだったというか。ああ、いよいよか、みたいな感じがハンパなかった。当たり前すぎるんだけど、もう白髪がはえる歳なんだなって。
次が歯。今年に入ってからね、「爪を噛む」癖がなくなったんです。
まるで良いことのようですが、理由は簡単。歯がグラグラして噛めなくなった。情けないにもほどがある。
ま、歯茎が悪いんでしょうなぁ。

病気も多かった。最初は春くらいになった「寝ても寝ても眠い」っていうね、睡眠障害というやつですか。何というか、ほれ、海外から帰ってきてなる時差ぼけが延々続いている感じなのです。
これは本当に辛かった。外出して2時間もすると我慢できないレベルの睡魔が襲ってくる。だからクルマの運転ができない。しかも何をしようが眠気が取れることがない。
何か最近、わりと良い薬ができたようで、かかりつけの医者に処方してもらって、何とか改善しましたが、いやぁ、あれはキツかったなぁ。

もうひとつが猛烈な腹部の痛み。これ、夜中にだけなるのね。昼間は大丈夫。でも夜中ってことは眠れないわけで、痛みを堪えるだけでもハンパじゃないのに眠れないもんだから体力の消耗が酷い。最初の病気とは逆に眠れなくなってしまったわけで。
正直、これは今も治療中です。まだ治ってはいない。でも病気と付き合っていく方法も何となくわかってきた。
ところがねぇ、これがかなり辛い。というのも食べるものがかなり制限されるのです。

とにかく肉が危険。いやお医者に言われたんじゃないよ。でも肉を食べると必ず夜中に激痛に襲われる。
そのうち鶏肉なら大丈夫だということもわかってきたけど、牛肉と豚肉はやっぱダメ。うーん。牛肉と豚肉が食べられないってのは、相当堪えます。つか肉を食べないと元気が出ない、いや精気がなくなる、といった方が正しいか。
あと繊維質の多そうな野菜も無理。具体的にどれっていうより、「これ、繊維っぽいな」みたいに見た感じで判断しているだけですが。
となると食べられるのは魚と消化の良さそうな野菜、あとは麺類。

前も書いたように、魚自体は大好きなんだけど、あまりにも魚が続くのも考えものでして、たまには肉、それも焼肉とかステーキとかね、ああ食べたいなぁとは思うんだけど、実際はそういう店の前を通るだけで危険信号が鳴り響いて、ゲップがでてくる塩梅で。困ったもんだ。
ま、唯一の良かった点は、食事面の制限があることもあって、結構痩せた。しかしこんな不健康な痩せ方はダメだよ。

あんまりマイナスなことばかり書いても、自分でも嫌になってくるんで明るい話も。
こないだ実家に帰った時に、わずかに残してきた本を持って帰ってきたんだけど、その中に子供の頃の写真っつーかアルバムが混じっててね。
生まれてすぐくらいから小学校に上がる前くらいまでかな。アタシはあんまりこの頃の写真を見たことがなくて全部初見に近かったんだけど、これは本当に持って帰ってきて良かった。
おばあちゃんの家とか懐かしい風景もバックに写ってるんだけど、それはまあどうでもいい。

それより、とにかくメチャクチャかわいいんです。何がって?そりゃもちろんアタシが、ですよ。
何がかわいいって、純粋に見た目が。もう贔屓目でもなんでもなく、こんなかわいい子供は見たことがない。
そういやあまりにアタシがかわいいもんだから、母親やおばあちゃんがデパートに連れていくと、抱っこさせてくれ、と女性店員が取り合いになったといいます。
そんな子供いる?取り合いですよ。すごくないですか?
でも写真を見たら納得です。そりゃこんなかわいい子供なら取り合いになって当然です。

残念ながら、大人になってからは、女性から取り合いされた経験なんか一度もない。「かわいい」なんて言われたことも一度もない。当たり前だけど。
取り合いもされず、かわいいとも言われず、気がつきゃ白髪のある歯がグラグラのオッサンになってしまった。
ああ、時が経つとは何と残酷なことよ。あんなかわいい坊やがここまで醜い(は言い過ぎか)オッサンになるんだもん。
とりあえず2016年は終わり。来年は2017年。つーことはまたひとつトシを取る。またオッサンに磨きをかけることになる。そしてあのかわいい坊やからまた一歩遠のくことになる。

カムバックかわいいアタシ。無理だと理解しつつ、2017年はあのかわいさを少しでも取り戻したいと思っている次第なのであります。







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