鬼門のヒト桁
FirstUPDATE2016.12.28
@Scribble #Scribble2016 #プロ野球2016年 単ページ 阪神タイガース 背番号 鬼門

ドラフト一位で指名された大山の背番号が「3」に決まりましたが、大山のメインポジションはサード。サードで背番号3といえば、阪神ファンであってもミスターこと長嶋茂雄が浮かんでしまいます。

逆にいえば、阪神で背番号3をつけたレジェンドは誰もいない。近年の八木や関本はややマシですが、それでもレギュラーとして活躍した期間は短く、代打としてのイメージの方が強い。両名とも功労者であることは間違いないとしても、レジェンドというには、かなり物足りないのも事実です。
いや、もっといえば、阪神でヒト桁背番号は鬼門、とさえ言われているのです。
岡田彰布が入団した時、大方の予想は背番号「3」でした。しかし3番の選手は大成しないというフロントの判断、また岡田が三宅秀史の大ファン(というか交流があった)こともあって「16」に落ち着いたわけです。
そこで今回は、阪神のヒト桁背番号の歴史でも書こうかと。ただし「0」は割愛します。

◇ 1
巨人でいえば王貞治の番号であり、大抵のチームは顔ともいえる選手がつける番号です。
ところが阪神に限っていうと、何故?という言葉しか浮かばないくらい、見事に活躍した選手がいなかった。
唯一活躍したといえるのはオマリーですが、そうはいっても外国人ですし、日本人は、ベテランになってロッテからトレードで来た弘田、中継ぎでそこそこ登板していた谷中でさえトップクラスなのです。(野田は「18」に変更されてからの方が、中込も「1」になる前の「99」の頃の方が活躍)
そう考えると現今の鳥谷は文句なしに凄い。いわば呪いを吹き飛ばしたレベルなのです。
ま、正直いうと、鳥谷の入団が決まって背番号が「1」と聞いた時は「止めた方がいいんじゃないかなぁ」と思ったんだけどね。

◇ 2
成績的には「1」よりはマシだけど、ホント、何でというくらい地味な選手しかいない。
派手な活躍をしたというと、藤村富美男の弟の藤村隆男(投手です念の為)くらいで、あとは弘田のパターン同様、ベテランになってトレードされてきた選手がつける番号でした(東田、竹之内、柏原、高橋慶彦、城島など。ま、城島はちょっと違うけど)。すぐに「02」なる奇ッ怪な番号に変更した松永も最初は「2」でしたね。

◇ 3
先々代の八木、先代の関本がそれなりに活躍したので印象はマシになりましたが、これまた酷い。
もう、名前を出していいのかわからないけど、唯一レジェンドに近い活躍をしたのがあの江川なんだからね。といっても阪神では何もしてないけど。

◇ 4
印象だけでいえば、まだいい方で、何といってもバッキーと川藤の印象が強い。
上本も「4」は似合ってたんだけど、ま、この辺で気分一新の意味で変えるのも悪くないかな。そこまで良い番号でもないし。

◇ 5
ホームラン王を獲った(んで島倉千代子と結婚していた)藤本と、超お祭り男の新庄、近年でも平野やゴメスが頑張ったので、ヒト桁の中では印象が良い方です。

◇ 6
阪神のヒト桁番号で唯一の出世番号で、錚々たる顔ぶれです。
景浦、小山(短期間だけど)、藤田平、和田、金本、と連なるんだから凄い。

◇ 7
「6」ほどではないにしろ、金田正泰、並木、池田、真弓、今岡、といった面々は豪華といっていいと思います。しかも「6」と違って戦後に限れば、まったく活躍できなかった選手がひとりもいない、というのがいい。俊介や西岡だって立派に一軍戦力になってるからね。

◇ 8
初代「8」の山口は能力が高かったわりには数字を挙げられなかった、と言われる選手ですが、クマさんこと後藤は「22」に、遠井は「24」に、とすぐに変更しています。
山内をトレードで獲得して以降は完全な外様番号になり、アタシもベテランが移籍してくると、どうせ「2」か「8」だろ、とさえ思うようになってしまいました。
やや例外は久慈だけど、逆にトレードに出された、という。

◇ 9
初代主将の松木から、安藤、佐野、藤本、マートン、と意外と悪くなく、どちらかというといぶし銀タイプの番号ですね。


こうして見ると、「4」から「9」は、バラツキはあるものの、それなりに名選手もおり、鬼門とまでは言えないのかもしれません。
しかしやはり、「1」「2」「3」は酷い。それでも鳥谷が「1」の呪いを吹き飛ばしたように、北條と大山にも「阪神のヒト桁番号は出世番号」と言われる活躍をして欲しいな、と切に願うわけで。
それにしてもチームきっての出世番号「6」はどうするんだろ。いつまでも金本が背負うわけにもいかないし、うーん、来年オフ?ドラフトであの選手とか、FAであの選手とかが候補になるのかな。

ま、さすがに早すぎて鬼も笑わないか。







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