カムデンタウンの充たされるマーケット
FirstUPDATE2015.11.4
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 えと、カムデンタウンってのはロンドンの観光スポットなのですが、メチャクチャ有名ってほどでもないけど、マイナーすぎて誰も知らない、まではいかないと思うんですよね。

 実際、観光でロンドンに行った人でカムデンタウンに行ったことがある人も結構いると思うし、というかね、せっかくロンドンまで観光に来たのに、ここに来ないのはもったいない、と思うのですよ。それくらい特色のある街だから。
 って特色って何なんだって話ですが、それをこれからご説明しますよっと。

 ロンドンに限らず、ヨーロッパといえば、何と言ってもマーケットです。日本流にいえば屋台が立ち並んだものを指してマーケットというのですが、ロンドンで有名なマーケットといえば、バラマーケット、コベントガーデン、そして映画「ノッティングヒルの恋人」の舞台ともなったノッティングヒルもね、ノッティングヒルにマーケットがあるってのはそこまで有名じゃないかもしれないけど、結構なスケールです。
 しかしアタシはロンドンのマーケットといえばカムデンタウンにあるステーブルマーケット(&カムデンマーケット&カムデンロックマーケット)を推します。

 まずバラマーケットはほぼ食材専門で、出来合いの買い食いできるものもありますが、マーケット本来の雑多さはあまりない。というか調理できる環境にない旅行客が行ってもそこまで楽しめないと思う。
 コベントガーデンのマーケットは市街地にあるので便利なのですが、規模は意外と小さい。コベントガーデン自体は他に面白いスポットもあるので楽しいのですが、マーケット目的に行くと肩透かしを食らいます。
 ノッティングヒルは基本土日限定のはずで、平日も出てないことはなかったと思うけど数は少ない。それにここはお上りさん相手の印象が強くて、地元民の空気がどうも薄い。
 それをいえばカムデンタウンもお上りさん向けの要素が強いんですが、それでもここはスケールが違う。なにしろかなりの規模のマーケットが3つもあるってのが圧巻なのです。

 カムデンタウン駅を降りて北へ向かうと、もっとも巨大なステーブルマーケットがあるのですが、もうそこに行くまでがすでに面白い。
 駅を降りると、ただでさえロンドンは多民族ですが、ここはもうホントに様々な人種の人たちがいます。
 もしかしたら初めての海外、なんて人には怖いかもしれませんが、全然大丈夫なんで安心してください。
 右手にはほぼ古着だけとはいえそれなりの規模があるカムデンマーケットとか、しばらく行くとカムデンロックマーケットもある。ここは後で紹介します。

 さてステーブルマーケットです。最初はいったいどこから見て回ったらいいのかわからないくらいデカい。というか行き慣れててもどこから行けばいいかなんかわからないんだから、気にせずどんどん歩き回りましょう。
 とにかくカムデンマーケットとカムデンロックマーケットが「巨大」だとするなら、ステーブルマーケットは「超巨大」です。全部合わせて古着屋、アンティークショップ、その他その他、もうね、雑多、という言葉以外見つかりません。
 これだけあればきっとあなたが気にいるものが見つかるでしょう。

 ま、服やアンティークは好みがあるので細かくは紹介しませんが、注意点をふたつ。
 まずひとつは値段にかんしてです。店によっては値札はあってないようなものなので、遠慮せずに値切りましょう。といっても別に英語なんか出来なくても構いません。ま、アタシたちは見るからにアジア人の顔をしているので、ほっといても観光客に思われます。
 だからボッタクられないようにするためでもありますが、とにかく必要以上に現金を持ち歩かないことです。カフェなんかも含む普通の店はまずカードが使えますが、マーケットでは使えないことが多い。
 これを逆に利用するのです。
 とにかく今◯ポンドしか持ってない、だからこの値段で売ってくれと。もちろん失敗することもありますし、中には「そこのキャッシュディスペンサーでおろせるよ」なんて店もありますが、おろせなかったとか何とか適当なことをいって乗り切りましょう。

 もうひとつ。別に盗品とかじゃないんだろうけど、防犯用のタグが付いたままで商品を渡されることがあります。
 アタシもマーケットで服を買って、もうそこかしこで防犯ブザーが鳴って警備員が飛んでくる、それもロンドンだけじゃなくて日本でも、なんてことがあってね、おっかしいなぁと思って、でも防犯ブザーが鳴るのはこの服の時だけだなと。(現注・ついでに書いてしまうけど、他の店では大丈夫なのに、何故か藤沢にあるビックカメラではエスカレーターを乗り継ぐたびに、防犯ブザーが反応してマジで参ったのをよく憶えています)
 んでよく調べたら、ありましたよ。タグが。
 その場で引っぺがしてやりましたがね。
 だから服を買ったらまずタグの有無の確認は絶対ですが、中には裏地の中に付いてる、なんて場合もあるので要注意を。

 さてお待ちかね、みんな大好きフードの話です。
 先ほどロンドンは多民族だと書きましたし、実際街中には本場の人が作った本場の味が食べられる各国のレストランがいっぱいありますが、もっと手軽にいろんな国の味が味わいたいなら、カムデンロックマーケットをお勧めします。
 時期によって店がコロコロ変わるので、具体的にどんな国のどんな料理が食べられるかは書きませんが、中華などのメジャーどころから、国の場所さえもおぼえていないような小さい国の料理まで、本当にいろいろあります。
 ま、これはどうしようもないけど、当たり外れはあります。でも「へーっ!こんな料理初めて食ったよ」みたいな体験は出来るはずです。

 ひとつだけ難点をいえば、あんまり休憩する場所がないんだよね。何故かチェーンのカフェも少ないし。あとトイレもちょっと少ない。
 だからもう、一気に見て回る気でね、とにかく疲れ果てるまで歩き回ることがオススメ、です。

ロンドンに行ったことがある人でも意外とカムデンタウンに行った人が少なくて、中には「ぜんぜん、名前も聞いたことがない」なんて人もいましたからね。
でもそれは本当にもったいない。カムデンタウンほど、ロンドンというよりはある意味「ヨーロッパに来た」って気分が濃厚になる街ですからね。




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