ロンドン観光といえばだいたい場所は決まっていて、バッキンガム宮殿、ビッグベン、タワーブリッジが三大観光スポットってところでしょうか。
それに続くのが、そうだなあ、ピカデリーサーカス、トラファルガー広場、ロンドンアイ、大英博物館あたりも有名ですよね。
もちろんこれらの観光スポットを否定するわけではありません。もう当たり前だけど、素晴らしい。だから行くな、なんていうわけがなく、むしろ絶対行くべきです。
とはいえ、そんな超有名スポットを紹介しても面白くない。というか検索したらいくらでも出てきます。
せっかくだから単なる観光では絶対行かないようなノーマークスポットを紹介します。
さて、いきなり話が逸れるようですが、アタシはどうも、昔からショッピングモールなるものが好きなんですね。戦前モダニズムが好きなクセにあんな無機質で人工的な場所を何で、と思われるでしょうが、やっぱり楽しい。
今は「ショッピングモール=田舎」みたいな図式が成立してしまいますが、むしろ田舎の馬鹿デカいショッピングモールは海外ぽくて良いのですよ。
だから初めて、2011年2月にイギリスへ行った時も、案内してくれた人(現注・メチャクチャ他人行儀というかボカして書いてるけど、実際は妹夫婦)にどこに行きたいかと聞かれたんで、とにかくデカいショッピングモールに連れてってくれと。
でね、もう何が驚いたって閉店が早いんです。何しろ日曜日なんて16時で閉まっちゃうんだからね。いくらイギリスの冬は昼間が短い、つまりすでに暗くなり始めているとはいえ、さすがにまだ16時ですよ。でも閉めちゃう。
日本のショッピングモールだったら絶対21時まではやってるからね、それが一番のカルチャーショックだった。
半年間ロンドンに滞在してる時も、ショッピングモールに行きたいなぁとずっと思ってたんだけど、市街地にはあんまりないのよね。ま、市街地にはショッピングモールがあまりないってのは日本と一緒か。
それでも皆無ってわけでもなくて、特に住んでたところからほど近かったシェパーズブッシュ駅そばの「ウエストフィールド」はかなりお気に入りでした。ちなみに、それなりに市街地にあることもあってか、ここは日曜日でも16時で閉まるようなことはありません。
中は本当に広い。ロンドンの中心部ってほどじゃないけど、わりと街中にあるのに、日本の田舎にあるショッピングモールレベルの広さがあります。
テナントも実に幅広い。高級ブランドショップから、日本でいえばユニクロ、しまむらレベルの店まで取り揃えてある。
ちなみに実はここにユニクロそのものも入ってるんですよ。ただ日本でユニクロというと、ま、お高くないイメージですが(現注・今はそんなことも言ってられなくなったけど)、ロンドン市内でユニクロといえばそれなりの値段です。つまり客層が違うのです。
日本のユニクロの価格帯の店はプライマークっていうのかあるんだけど、今回のスポットであるシェパーズブッシュ周辺にないのでまた今度。
ファッション関係ばかりじゃなくね、アップルストアとかも入ってるし、当然のようにスタバ(何故かふたつも)入っている。レストラン街もあれば、フードコートもあったりなんかする。映画館?イエスイエス。
え?日本と変わらないじゃないかって?変わらないですよ。
でも日本では当然あるのにないものもある。
たとえば本屋。いやウエストフィールドにも一応本屋は入ってるけどそんなに大きくないし、あと電器屋なんかもない。前はかなり小さいのがあったけど潰れちゃったし。
もうひとつ、シェパーズブッシュ周辺には小さなショッピングモールがあって、West12っての。今調べて初めて名称を知った。そんな名前だったのか。
ここもね、それなりに面白い店が入っているんです。
スーパーのモリソンズとか、1ポンド均一のポンドランドもだけど、アタシのお目当てだったのが4uっていう携帯屋。いや携帯電話売ってる4uはわりとどこにでもあるんだけど、ここは中古のスマホとかゲーム機、もちろんゲームソフトもね、扱ってるんです。とにかく何でもいいから格安のSIMフリースマホが欲しい、となったらここに来ればいいです。かく言うアタシもここで古いAndroidを買ったことがあります。全然使ってないけど。
あとこれは日本ではちょっとない形態の店だと思うんだけど、アルゴスっていう通販の店。日本でいえばニッセンとかが近いのかもしれないけど、アルゴスはわりとあちこちにリアル店舗があるんです。
店に行けばアホほど分厚いカタログをタダで貰えます。正直買ったことがないんでイマイチ仕組みがわかってないんだけど、カタログ見てるだけで楽しい。何しろタダなんでお土産にどうぞ。アホほど重いけど。
シェパーズブッシュ周辺の紹介のつもりがショッピングモールをふたつ紹介しただけで終わってしまった。他にもいろいろあるんだけどね。
でもここは楽しいです。観光地にはない、しかもどこへ行っても伝統の色が濃いロンドンで、今の時代を生きてる人たちの匂いがする。古きを大事にするだけではなく、新しいものを許容する街、とでもいえばいいのでしょうか。