ネットラジオってやりようによっては
FirstUPDATE2015.8.21
@Scribble #Scribble2015 #インターネット #ラジオ 単ページ ポッドキャスト タイムテーブル

前から思ってたんだけどさ、ホント、ネットラジオってやりようによっては、物凄いポテンシャルを持ってると思ってるんだけどね。

Netflixがいよいよ日本に進出するみたいで、今もhuluはあるし、あとNOTTV、はちょっと違うか。(現注・NOTTVはあっという間になくなっちゃいましたねぇ)
とにかく映像の方のストリーミングサービスはかなり活発化しています。
が、音声のみの、いわゆるラジオですね。これはほとんど停滞している。Apple Musicでラジオのチャンネルが用意されてるみたいだけど、これも日本語じゃないですよね。

ま、日本ではRadikoっていう良いサービスがあって、有料ながら全国のAM(一部FM)ラジオが聴けるから、これで十分なのかもしれないけど。
しかし海外ではネットラジオはかなり流行ってる。それも既存局のを垂れ流すんじゃなくて独自タイムテーブルでやってるわけです。
日本でも、ないことはないけど、ほぼ個人でやってるだけでしょ。それも合法か非合法かわからない微妙な感じで、アニソンなんかを流しているわけで。
でもこれ、もっと大手が本気を出して取り組んでもいいと思うんですよ。

もしかしたらPodcastのトラウマがあるのかも、とは思うんだけどね。
今から10年ほど前でしょうか。Podcastが流行の兆しを見せたことがありました。
これは個人のみならず、大手も参入して、ラジオ番組の番外編みたいなコンテンツが多く作られました。もう止めちゃったところもあるけど、まだ続けてるところも、ある。
Podcastの最大の欠点は、垂れ流しで聴くのにまったく向いてなかったことです。
コンテンツは5分から30分くらい。でも続けて聴くとなると、自分でプレイリストを作ってやんなきゃいけない。でないと、5分10分聴いて、はい次はこれ、と自分で選んでやらなきゃいけない。
これは面倒くさい。しかも盛り上がりがあまりなかったので、これというソフトも出てこなかった。

それに個人でもPodcastを配信してる人はいましたが、結局素人の喋りの限界が露呈しただけだった。
昨今ユーチューバーなる人たちがいっぱい出てきましたが、映像ならね、素人でも何とでもなるのですよ。ところが音声のみ、つまり喋りだけになると、もう素人ではどうしようもない。餅は餅屋じゃないけど、プロはやっぱりさすがで、今までプロの喋りを聴きなれた人からすれば、あまりにも素人の喋りは稚拙だった。
とはいえプロもPodcastには手を焼いたはずで、ラジオ番組の番外編といっても、よほどの熱心なリスナー以外には届かないコンテンツばかりになってしまった。
これでは聴取者が離れていって当然です。

だから発想を変える。
まず大事なのは、あくまで企業がやること。素人に「喋り」で参加させるのはやはり無理です。
別に喋りのレベルがプロに達してなくてもいい。でもプロになろうとしてる人間と素人では意識面で差が出ると思うからね。
で、Podcastと同様、バラバラというか、好きなコンテンツだけ聴けるようにもする。
ここまでなら現今のPodcastとさして変わりがないんだけど、タイムスケジュールも数種類用意しておくんです。
たとえばアニメチャンネルならアニソンとか声優の喋りだけがひたすら流れる。

そして一番のポイントはコンテンツが一定数まで増えた後なんです。
その時初めてユーザー、つまり素人に参加してもらう。どうするのかというと、オリジナルタイムテーブルを作って公開できるようにするわけです。
アニソンといっても、ああ、全然知らんアニソンを例にするんじゃなかった。もうこのまま行くけど。
とにかくね、アニソンでも何でもさらに細分化ができるはずなんですよ。あ、ジャズならわかりやすいか。やっぱ、スタンダードが好きな人もいればモダンが好きな人、スイングとかデキシーが好きな人もいる。

その程度なら、まあ、公式でチャンネルを用意できるかもしれないけど、さらに細分化して「1950年代以前の女性ヴォーカリストの曲限定」みたいな聴き方をする人とか、絶対いると思うし。
何だか音楽の話になっちゃったけど、喋りでいっても、どうも関西弁のパーソナリティーは苦手だ、とか、なるべく毒気のないユルい喋りばっかり聴いていたい、とかね。そういう細分化したタイムテーブルが自在に作れるようになったら楽しいでしょ。

ただ、それでもある程度の自動化は必要にはなります。「これ、こないだ聴いたよ」ってなるのはやっぱりマズいし。
となるとコンテンツの充実です。新たに収録したやつだけじゃなくて、昔のラジオ番組から上手く抜粋してやってね。
数分のトークの後に「続いて交通情報です」っていう、ここまで昔録音されたものを使う。んで実際のトラフィックインフォメーションはリアルタイムなものに差し替える。

さらにいえば、クルマに乗らない人にはトラフィックインフォメーションは不要だろうから、そこは設定で変えて天気予報にしたり。もちろん現在地付近の天気予報を喋ってくれるという。さらにいえば、引き篭もりニートにはトラフィックインフォメーションも天気予報も不要だろうし、2ちゃんねる鯖落ちニュースなんかに設定できたり。
やりすぎ?サーセン。
でもさ、面白いと思うんだよね。特にオリジナルのタイムテーブルが作れるようになったら。
「こいつの作ったタイムテーブル、永六輔と小沢昭一ばっかりだな」とか、想像するだけで楽しい。

正直こんなのがあればアタシもぜひ作ってみたい。音楽の「プレイリスト」は恥ずかしくて晒したくないけど、「タイムテーブル」なら、なんか妙に晒したいと思っちゃうんだよねぇ。







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