しかし「恋はメキメキ」って邦題つけた人は天才だわ。単に空耳的ってことだけじゃなくてね。
古臭い、良く言えばオールディーズぽいタイトルにしたことで、完全に作られた「時代が消えた」よね。なんだか大昔から超スタンダードナンバーなような気がするもん。
てな前フリとは全然関係ない話ですが。
年齢のわりにはえらい少ないなと思ってた白髪がかなり増えてきました。正直これは眼鏡をかけ出したことよりショックでね。
眼鏡をかけてる人なんか若年層でもいくらでもいるし、そもそも乱視が進行しただけで、相変わらず老眼とはほど遠い。100均なんかにある老眼を洒落でかけたらクラクラするほど、全然老眼は進んでいません。
白髪の話に戻しますが、なんというか、白髪が増えてきたなって自覚があんまりなくて、ある日ふと鏡を見ると、どうも髪全体がグレーっぽい。アタシは通常の倍くらいブリーチをかけなかったら色が抜けないくらい、ずっと濃すぎるくらいの黒髪だったから、違和感が凄かった。
案の定髪を掻き分けたら、かなりの数の白髪がある。
ああ、もしトシなんだな、と。
それでも人に比べると、年齢のわりには老いの兆候は少ない方と思うんですね。たしかに白髪は増えたけど老眼は先に書いた通りだし、内臓も目立った不具合はない。
しかし体力の衰えだけは、如何ともしがたいレベルになっています。
アタシは運動神経が極端に悪いこともあって、何のスポーツもしてこなかった。どうしても「スポーツ=苦手」という意識が強くて、ま、これは運動音痴の人にありがちだと思うけど、やっぱり人様に無様な真似は見せたくないって意識が働いて、なかなかスポーツをやろうって気にならなかった。
若いうちはいいんです。スポーツなんかやらなくても筋力があるからね。でもトシをとって筋力が衰えたらどうなるか。もう単純に疲れやすくなる。
筋力がなくなってくると、もう気力の部分で補ってやるしかなくなるのですが、この気力ってヤツが難儀でして、気力を使い切ると一日二日では回復しないのですよ。しかも気力がなくなるとヤル気までなくなるから、家ではずっとグッタリした状態になってしまう。
でもなかなか自覚ができない。何でこんなに疲れてるんだ、そこまで疲れることはしてないはずなのに、なんて考えだすと、今度は精神的にやられる。だからそんなことは考えないようにしてるし、考え出したら最後、すべてが終わってしまいます。
カッコ悪いくらいなんだ、こんなことならいくら笑われようがスポーツをやっときゃよかった、と思っても後の祭りなのですが、運動神経が悪いってのは、思ったより生きていく上で大きなハンディキャップだなと。
運動神経さえ良ければね、よほどの怠け者でもない限り、やっぱり何らかのスポーツをすると思うのですよ。男性なら副次的にモテるとか、そういうオマケが付いてくるけど、それはあくまでオマケであって、スポーツをやってきた貯金が中年以降になって活きてくる。
つまり筋力が強いから疲れにくい。気力もヤル気も温存できる、と。
あまりスポーツが好きそうじゃない売れてる芸能人が中年以降になって突然ジムに通いだしたりする、あれね、長年「ああ、カネがあるからなんだな」くらいにしか思わなかったんだけど、実はそうじゃないんですね。
売れてるってことは忙しいわけで、どんどん自分の体力のなさを自覚せざるを得なくなってくる。こりゃこの分じゃ長く働けないぞ、となって、今からでも、みたいな感じで始めるんでしょうね。
そうなんです。今からでも遅くない。やればやるだけ絶対体力はつくんだから。
でもね、今の時点ですでに気力もヤル気もないアタシには、やっぱり「ジムに通う」なんて行為は果てしなく難行なわけでして。
ふぅ、思いつきの駄洒落タイトルだけで、なんとか一本デッチ上げたぞ。