タイムラグブログ
FirstUPDATE2015.6.16
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このサイトが普通のブログと違う、いや普通がどうかは知りませんが、特色として「書いてから三ヶ月から一年ほど寝かせてからエントリする」ことにあると思っています。

一部例外はあるものの、エントリされてるネタの大半は三ヶ月から一年ほど前に考えてたことであり、それを今の自分がチェックする、というやり方です。
人間、20年や30年、ましてや三ヶ月や一年で考え方が変わるわけがない。下手したら一生変わらないんだから。
でも脳味噌の中は常に変化している。脳に入っている知識が変わるのであれば、たとえ半年やそこらでも追記したり、逆にオミットした方がいい部分が出てきます。
即時性はないし、書きたいことをほとんど調べずに書いてることには違いないんだけど、「時間差を置いたふたりの自分」がチェックすることによって、簡易ですが文字校正も出来るし深みも出てくる。
いわばひとり藤子不二雄です。藤子不二雄はほとんどふたりで描いてないけど。(どっちかっていうと「ドラえもんだらけ」に近いか)

今回のエントリは例外にあたります。これを書いてる日時を正確に書けば「2015年6月14日の夜7時すぎ」です(現注・この文章をエントリしたのは翌々日の6月16日)。これでも厳密にはタイムラグはあるけど、それでも半年とか一年に比べたらリアルタイムに相当する。
さて、ここ数日のエントリを見ていきます。

・悪魔のラブトーク(6月10日更新)
・ライター放浪記(6月11日更新)
・実用にならなかったモノ(6月12日更新)
・縁がないまま消えたモノ(6月13日更新)
・藪似の愛車遍歴(6月14日更新)
・藪似のゲーム機遍歴(6月15日更新)

※現注・Scribbleでは上記の6つのエントリはすべてオミット

「悪魔のラブトーク」と「ライター放浪記」は比較的新しく3ヶ月ほど前に書いたものです。
「悪魔のラブトーク」は総選挙の結果云々が入っているのでわかりづらいですが、追記した部分を除けば、実際に書いたのは今年の3月くらいで、「ライター放浪記」も実は新しいライターを買った云々の箇所はかなり改変したものです。元となったテキストはやはり今年の3月くらいに書いた。
「実用にならなかったモノ」と「縁がないまま消えたモノ」は類似したタイトルなので続けてエントリしましたが、書いた時期はバラバラでして「実用にならなかったモノ」は1年ほど前、「縁がないまま消えたモノ」は3ヶ月ほど前です。
「藪似の愛車遍歴」と「藪似のゲーム機遍歴」も同じで、「藪似の愛車遍歴」は1年ほど前、「藪似のゲーム機遍歴」は半年ほど前です。

3ヶ月から1年前に考えてたことをエントリしているのですから、当然今は考えていない。特に1年前に考えてた「実用にならなかったモノ」と「藪似の愛車遍歴」は、かなりセンテンスを変えてからエントリしています。そうしないと今現在の自分と隔たりが大きいからね。
では逆に今現在考えてることは、3ヶ月から半年後にエントリされるってことになるわけです。
もう今は戦前モダニズムのことで頭がいっぱいで、ここ数ヶ月そんなことばっかりしてる。
「書いたけどエントリしていないテキスト」でいえば、もう半分以上が戦前モダニズムに関するものになってきた。でもまだエントリしないよ。ひと月ほど前に書いたヤツもあるから、これらのテキストは約2ヶ月後くらいからエントリしていくつもりです。

なんでこんなまどろっこしいことをしているかといえば、たしかにブログのクオリティを上げたいってのもあるんだけど、一番の理由は「羞恥心の回避」なのです。
今考えてることをエントリするってのは、こんな過疎ブログでも、やっぱりちょっと恥ずかしい。考えの真っ最中ってのは客観視出来てないことが多いし、何より妙に熱い。
ところがタイムラグを取ると、恥ずかしさが消えるのです。熱も取れてるから、過去に書いたテキスト、というより「熱くなってた頃の自分」を客観視できる。だから恥ずかしくない。

これ、この手のブログではすごい大事なことだと思う。
熱く語るのが恥ずかしいからと醒めた目で書いたりしたら、嫌味っぽいつまらない文章になるに決まってる。それより熱く語るだけ語っておいて、熱がさめてから手直しした方が、というかそれを想定して書いた方が、より本当のことを書ける。
テレビの場合、生放送を意識しすぎて必要以上に言動をセーブしてしまう、結果面白くなくなる、なんてことがありますが、たかがブログでもタイムラグをおくことによって「生放送」が「VTR収録」に変わる。結果、ノビノビと書きたいことが書けるようになるわけで。

このやり方、結構いいと思うんだけどね。







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