アタシもね、一応いろんなことに気を配りながらブログを書いてはいるんですけど、たとえば放送禁止用語なんかは伏字を使ってる。別に放送じゃないんだけど。
えと、例えば世界最大規模のアニメ会社関連のこととかさ。これは昔やってた仕事で、あそこがどれだけうるさいかよくわかったんでね。
とはいえ伏字にするワードで一番多いのは、やはり差別用語です。
メ○ラとかツ○ボとか。まあこのふたつはとある障害そのものを指しているので、差別用語として扱われるのもわからんではない。
けど、どう考えても「キ○ガイ」が差別用語なのは解せないのです。
だってこの言葉、メチャクチャ範囲が広いからね。つかキ○ガイ=統合失調症ではない。それだったら「釣り統合失調症三平」なのか?違うでしょ。
いや、何がいいたいかというと、長年我が国ではキ○ガイの肯定的な使用は普通だったんです。つか別に我が国に限らないか。英語のCrazyは今も普通に使われているし、肯定的に使われる、なんて珍しくもない。何しろアタシが敬愛するのはクレージーキャッツって名前なくらいだから。
もったいないんですよ。せっかく幅広い意味があるのに、意味のひとつでしかない理由で差別用語扱いになるのが。つか独占すんなよ、とすら思ってしまう。
特にアタシみたいな仕事をしていると「あの人キ○ガイだよね」ってのは肯定的な意味でしか使わないわけで。
今はADHDとかアスペルガーとかサヴァン症候群とか細かい区分けはあるけど、まとめていえばキ○ガイ。そしてそこには「あることに関しては常人では不可能なことができる特殊能力の持ち主」という意味しかない。
以前真面目という言葉の否定的使用について書いたけど、結局はどんな言葉でも差別意識をもって発すれば、それは差別用語ってことになる。でも少なくともキ○ガイに関しては、あからさまな差別意識をもって発しない限り、到底差別用語の範疇には入らないと思うんです。
安藤健二著「封印作品の謎」の「第二章 裁かれない狂気」にキ○ガイが差別用語として扱われるようになった経緯が書いてありますが、抗議がきた→じゃ差別用語扱いにしようってのはあまりにも安直です。
(余談だけど、先の「封印作品の謎」もそうだし、一般の人も同じような誤解をしてる人も多いと思うけど、先天的な脳障害と後天的な脳障害をゴッチャにしすぎている。つかもういい加減「精神病」って言い方を止めるべき。キ○ガイより精神病の方が言葉として問題だよ。精神を司るのは脳なんだから、精神に異常があるというのは脳に異常があるってことでしょ。ま、このことを詳しく書くとややこしいのでこれでやめる)
いや、もっとはっきりいえば、個人的感覚でいえば統合失調症はキ○ガイの範疇には入らないですよ。無理矢理入れても備考欄レベルです。かつてはそういう意味を含んでたのかもしれないけど、今の日本でいえば、そういう意味でキ○ガイを使ってる人はごく少数なんじゃないかと。
言葉狩りもいいけど、言葉の復権も必要なんじゃないかね。伏字なしでキ○ガイって言葉を使える世の中の方が健全だと思うんだけどなぁ。